(大石邦彦アンカーマン)
「名古屋市内にあります、JA愛知ビルに来ています。このJAに『忖度しない』と言っている小泉農水大臣が就任してから、コメを巡る環境が目まぐるしく変わっています。
先ほどJA愛知中央会が開いた会見で、愛知のコメの価格はこの先どうなるのでしょうか?
(質問者:大石邦彦アンカーマン)
「生産コストも考えて、去年より高いイメージなのか、低いのか、その辺りいかがですか?」
【Q:愛知の概算金は?】
(JA愛知中央会 営業・くらし支援部 倉元陽平次長)
「概算金が、最初に出した段階よりは、多分高くなるんだろうなと思いますけれども。ただ、農家に支払う部分は概算金だけではなくて、最終的に1年間通じた販売結果、これを農家のところにお返しするということですので、情勢を見極めてということになります」
随意契約で今までにない流通ルート JAの受け止めは?
(質問者:大石)
「一方で随意契約になった時にJAが飛ばされて小売りに…という、今までにない形の流通ルートになったかと思います。ある意味、JA飛ばしをされたという風に思うのですが、どのように受け止めてますか?」
【Q:随意契約での“JA飛ばし”について?】
(JA愛知中央会 倉元陽平次長)
「JAグループの(コメの)出荷量としても全国の4割程度でございます。なので、JAグループだけで全部国内の流通をまかなうということでもないので、そこは政治の判断で、隅々まで行き渡るような策を取ったんだろうなと思います」

(質問者:大石)
「ミニマムアクセス米(MA米)の前倒しで輸入という形になりそうですが、そうなると外国産の米が市場に定着してしまうことを農家の皆さんも懸念しています。その辺りについてはどのようにお考えでしょうか?」
“MA米”や備蓄米放出の評価は?
【Q:MA米の前倒し輸入について?】
(JA愛知中央会 倉元陽平次長)
「ミニマムアクセス米の主食に利用される10万トンの枠の部分については、これまでも入ってきているところでございます。ただ(輸入の)タイミングが、全部コメが収穫できた後だったので、今回早めに入れるという判断は、新米の価格がどうなるかという心配はございます。ただ全体の供給量で見た時に、枠が広がったということではないと認識をしております」

【Q:備蓄米放出の評価は?】
(JA愛知中央会 営業・くらし支援部 伴敬介部長)
「今回、随意契約の取り組みは米価の高騰に対する国民の不安を和らげるための政治的な判断のもと行われていると認識しております。農林水産大臣も、まずは市場を落ち着かせるというところをおっしゃっています。なので、JAグループとしても消費者がこれでコメ離れを起こすというのも好ましいとは考えておらず、消費者にコメが適正価格で供給される状態が望ましいと考えております」