平家物語で沙羅双樹(さらそうじゅ)として記されるナツツバキが、三重県津市の寺で白い花を咲かせ見頃を迎えています。
津市河芸町の円光寺に咲く直径5センチほどのナツツバキ。
ナツツバキは朝に咲いた花が夕方には地面に落ちてしまう一日花で、その儚さから、日本では古くから沙羅双樹と呼ばれ、鎌倉時代に成立したとされる軍記物語の『平家物語』では「沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす」と、儚いものの例えとして記されています。

円光寺には10本のナツツバキが植えられていて、住職によると今月いっぱいは涼しげな白い花と緑の葉のコントラストを楽しめるということです。



