厳しい暑さが続く中、岐阜県美濃加茂市で子どもの熱中症対策として「ひんやりスポット」が新たに指定されることに。後押ししたのは、女子児童が市長に送った1通の手紙でした。
夏本番を前に早くも厳しい暑さが続く中、岐阜県美濃加茂市では…
(美濃加茂市 藤井浩人市長 6月27日)
「児童の通学時、暑さ対策パッケージの新学期に向けた整備を着実に進める」
暑さから子どもたちの命を守る市の補正予算が成立しました。後押ししたのは去年の夏、市長宛に届いた1通の手紙でした。
「1時間歩いて学校に行きます。熱中症になり、ぐったりしてしまいます」


差出人は市内に住む当時小学4年生の女子児童。「通学時の熱中症対策をしてほしい」との切実な訴えでした。
全クラスに冷凍庫を設置→暑さ対策グッズを冷やして!
(美濃加茂市 藤井市長)
「通学路を歩いたが、われわれが子どもの頃と比べて暑さの感覚が違う。急いで対応しなければいけないと考えた」

きょう成立した680万円あまりの補正予算は、子どもの熱中症対策として市内の小学校の全クラスに1台ずつ、冷凍庫を設置することなどが盛り込まれています。
冷凍庫は子どもたちの暑さ対策グッズを冷やし、登下校時の熱中症を防ぐのが狙いで夏休み明けの8月下旬に設置される予定です。対策は他にも…
(吉田翔記者)
「小学校から500メートルほど離れた場所にあり、通学路沿いにある郵便局では、登下校中の子どもたちが体を冷やし休憩することができるということです」

通学路沿いの公共施設や商店など100か所程度を気軽に子どもたちが立ち寄れる「こども登下校ひんやりスポット」に指定しようとしています。
(30代市民)「暑い時すぐに保冷剤で体を冷やせてとてもいいと思います」
(60代市民)「市民の安全を守れるので、いいのではないか。うちらが子どものころは、帽子なしでも過ごせたけど、年々暑くなっている」
元気に安心して学校に通ってほしいと願う地域の人も巻き込んで、子どもたちの熱中症対策が広がろうとしています。

