SNS上で広がる子どもたちの性的な被害。SNS上にあふれる盗撮画像から地域や個人を特定し、警察や教育機関に通報する活動をしている、ボランティア団体「ひいらぎネット」代表の永守すみれさんは強い危機感を抱いています。
(ひいらぎネット 永守すみれさん)
「ネット空間上でなら同じような性的嗜好を持った人と集まることができ、児童への加害行為を正当化したり、お互いに称賛し合ったりする傾向がみられる」

SNS上に盗撮画像の「隠語」が…
永守さんによると、盗撮画像のSNSには特定の「隠語」が使われると言います。
(永守さん)
「『愛知鳥』って書いてある。愛知県内でやっている盗撮」
Q『鳥』とはどういう意味?
「鳥は盗撮の「撮」を訓読みすると“トル・トリ”と読む。それが転じて鳥の絵文字やバードが使われて、盗撮を表す隠語として使われている」
他にも「現役の児童や学生」を「原液」、「着替え」は「木変え」という表現に。中には隠語で学校や個人を特定できるようにしているケースも…。

ネット上では加害行為を正当化したり称賛し合ったりする傾向
永守さんがSNS上の盗撮グループに潜入したときの音声には。
(盗撮グループ主催者の音声)
「鉄道事業者と警察が連携し、各駅において痴漢追放、大阪府警の取り組みなんですけど、いくら車両の中とはいえ、駅の中は危なくなってきますね」
「9月は撮れ高悪そう。涼しくなってくる時はみんな服装変わってきて、スカートが減ったりとかあるかも」

警察の動きや盗撮のアドバイスをグループ内で情報共有していました。永守さんによりますと、ネット上ではこうした盗撮画像や動画が数千円で売買されているケースもあり、被害者の顔がはっきり写っていたり、より撮影が難しい状況のものが高額で取引されているといいます。
(永守さん)
「子どもたちがネット上で性的な被害に遭っている。本人たちに気付かない所で、性的な搾取が起きている。すごく大きな問題で絶対に放置してはいけない」






