全国有数の暑い街として知られる岐阜県多治見市の暑さ対策は、スイカを育てること。それも、地植えではなくプランターや鉢で栽培する「空中スイカ」がいま、道沿いのあちこちで実っているんです。
(多治見市観光協会 長崎恵美さん)
「体を冷やすスイカがこんなに楽しく作れるなんて、いいことだなと」
ここは「本町オリベストリート」と呼ばれる、美濃焼の文化の香り高い約400メートルのエリア。軒先の「空中スイカ」と風鈴の音が涼しさを演出しています。

この取り組みは、スイカを育てる1人の市民の家庭菜園をヒントに、多治見市観光協会が、多くの人が力を合わせ、店や家の軒先で「空中スイカ」を育てれば町おこしになるのではと8年前から取り組んできました。

園児たちも育てたスイカ 「七夕」に実食
近くの幼稚園でも、園児たちがことしは3株を育てて、5玉のスイカが実りました。園の行事の中で待ちに待ったスイカの「実食」があります。

きょうは七夕。願いをしたためた短冊が下がる笹のもとに、収穫したスイカも供えました。そして…
(先生)「…せーの!ぱかーん!」
(園児ら)「きゃー!赤ーい!」「すごーい!」

毎日水やりをしてみんなで育てた「空中スイカ」その味は?
(園児たち)
「おいしかった」「甘かった」

多治見市では中心部の3つのエリアでこの「空中スイカ」の取り組みを行っていて、暑さにめげずこれからも街を盛り上げていきます。



