下請け企業に対し部品の製造に使う金型の保管料を支払わなかったとして、名古屋市に本社を置く自動車部品メーカーが勧告を受けました。
下請法違反の勧告を受けたのは、名古屋市中区の自動車部品メーカー「いづみ工業」です。
公正取引委員会によりますと、いづみ工業は遅くとも2023年10月から2025年4月までの間、部品の製造に必要な金型1500個余りについて、すでに部品の発注時期を終えているにも関わらず、下請け業者に無償で保管させていたということです。
本来支払う保管費用は合わせて580万円を超えていて、すでに全額支払っているということです。
製造業では、今回のような下請け企業に金型を無償で保管させる商習慣が残っていて、公正取引委員会は「同様の事案に対しては厳正に対処したい」と話しています。

