参院選の敗北を受けて自民党は、きょう両院議員懇談会を開催しました。「石破おろし」は一体どうなるのか?

「石破おろし」の急先鋒の1人、愛知14区選出の今枝宗一郎衆議院議員。
(愛知14区 自民党 今枝宗一郎 衆院議員)
「(与党が)過半数割れして政治の不安定さを増してしまった。トップには、まずは引いていただいて総裁選の前倒しをして、できるだけ党員の皆さま、国民の皆さまの意見も受けて、次のワンチームとなるようなオール自民党となるような新体制をつくって、そのもとで改革を進めていくべきだと思う」
今枝議員は議決権がある「両院議員総会」を開催するため、署名を集めています。
(愛知14区 自民党 今枝宗一郎 衆院議員)
「きみも将来のある身だから、あまり派手な行動は大丈夫かと言われるが、いまここでたたずして、いまここで改革を進めずして何が国会議員かと」


そして、自民党愛知県連の丹羽秀樹会長の事務所には、こんなカレンダーが…
(大石邦彦アンカーマン)
「自民党のカレンダーに石破総裁の写真が。自民党の顔だからここに?」
(自民党愛知県連 丹羽秀樹 会長)
「そうですね」
(大石アンカーマン)
「もし辞めたらカレンダーは使えない?」
(自民党愛知県連 丹羽秀樹 会長)
「そんなことないです。総裁のPRではなくカレンダーとして使っています」
いつまで自民党の“顔“として続くのでしょうか。
(大石アンカーマン)
「石破総理がダメなのではという意見は変わりない?」
(自民党愛知県連 丹羽秀樹 会長)
「そこは変わりないです。石破総理が続けるなら下野するのも一つの選択肢。下野したなかで石破総理のもとで自民党を立て直すのはありなのではと思う」
総裁を続けるなら「下野(げや)」、つまり政権を野党に渡して自民党の改革を進めるべきだと主張します。
(大石アンカーマン)
「(両院議員懇談会は)荒れると思いますか?」
(自民党愛知県連 丹羽秀樹 会長)
「荒れてもいいと思います」
今後の焦点は…?


(大石アンカーマン 生中継 午後5時過ぎ)
東京・千代田区にある自民党の党本部、9階建ての建物の8階にはカーテンが。中をうかがい知ることはできませんが、ここで両院議員懇談会が開催されています。
果たして荒れた場となっているのか、意外に冷静な話し合いが行われているのか。報道陣はシャットアウトされていますので、中の様子を知ることはできません。
この両院議員懇談会ですが、元々は臨時国会の前の日、7月31日に開催される予定でした。この日ですと初登庁の国会議員も東京に来ているのではないかということで、セッティングされたようなんですが3日前倒しで、きょう開催されています。
これによって様々な影響が出ているんです。


例えば愛知選挙区の酒井庸行さんは3回目の当選を果たしましたけれども、きょうは地元で今回の参院選の総括を行う大切な会が行われているということで、そちらを優先して懇談会には出席しておりません。
そして岐阜選挙区で初当選を果たした若井敦子さんは、支援者回りなどの予定が入っていたそうですけれども、急きょ呼び出されて全ての予定をキャンセルして懇談会に出ています。「自分が初当選後、初めての自民党会議がこんな場になるとは思ってもみなかった」と話していました。
今後の焦点は総裁を辞めさせることもできる両院議員総会、これがいつ開催されるかということになります。開催をするための条件、党所属の国会議員3分の1の署名は集まりましたが、後は党執行部が一体どんな判断をするのか、注目されます。