他人名義のクレジットカードを不正利用した疑いで逮捕された男2人は、強力な安全対策をかいくぐっていました。被害に遭わないために私たちにできることはあるのでしょうか?

きょう逮捕されたのは、横浜市の会社員・坂口康一容疑者(41)と住居不定の自営業・金子修平容疑者(44)。
警察によりますと2人は、ことし6月に他人名義のクレジットカード番号で、通販サイトからスマートフォン1台約14万円相当を不正に購入した疑いがもたれています。警察は2人の認否を明らかにしていません。

クレジットカードの不正利用が横行している今、どのように対策しているのか、街の人に聞いてみました。
(30代男性)
「ある程度、小まめにクレジットカードの利用履歴を見て、不正に使われていないか見るようにしている」
さらに、実際に不正利用された人も…
(50代女性)
「(不正利用で)勝手に使われていることが2回くらいあった。1万円くらいを2回とか」
ワンタイムパスワードも自分たちに届くように…

坂口容疑者らがスマートフォンを購入した通販サイトでは、クレジットカード番号の入力に加え、本人認証のためにワンタイムパスワードが必要でしたが、2人は盗んだカード情報を使ってカードに登録されたメールアドレスと電話番号を変更し、パスワードが自分たちに届くように設定していたということです。
(60代男性)
「うそだろ…防ぎようがないじゃん」
(30代男性)
「そこまでされると、どういう対策をしたらいいんだろう」

「3Dセキュア」と呼ばれる、強力な安全対策をかいくぐった今回の犯行。専門家に対策を聞いてみると…
(ITジャーナリスト 三上洋さん)
Q.利用者側は防ぐことはできない?
「どうやって防ぐのかということも判明していない。不正利用をされていないか、利用明細などでチェックしていく必要がある」
坂口容疑者のパソコンには47万件以上のカード情報が保存されていて、警察は不正に集めた個人情報を使って商品の購入と転売を繰り返していたとみて余罪を調べています。