9月は、台風のトップシーズンです。
9月2日正午現在、日本の南の海上は「低圧部」があり、今後 台風の卵の「熱帯低気圧」になる見込みです。
これが台風となる予想は現段階では出ていませんが、前線を刺激したり、直接熱帯低気圧が近づいたりして、日本列島に影響がでるおそれがあります。
スーパーコンピュータのシミュレーションでも、そのような計算が出ています。






日本列島に近づく頃、熱帯低気圧は不明瞭で、前線の影響で雨が降る予想になっていて、日本列島を通り過ぎた後に、風が強く吹く予想となっています。
世界のシミュレーションは?西日本~東日本を縦断する予想も…
では、世界各国のシミュレーションはどのようになっているのか?
まず、ヨーロッパ中期予報センターです。


4日(木)~5日(金)にかけて、風が強いエリアが西日本から東日本を縦断します。あまり発達はしていませんが、雨など影響は少なからず受けるおそれがあります。
アメリカ大気庁のシミュレーションです。



これらを見ると、台風として発達するのではなく、まとまった雨が降る所がある見込みです。この夏は東北から九州にかけて降水量が少なかったところが多かったため、地域によっては恵みの雨となりますが、雨が強まる恐れもあるため、降り方には注意が必要です。
また、来週は台風のような渦が日本列島に接近する様子が、日本のシミュレーションで確認できます。







この予想は、今後変わることも十分考えられ、まだ10日間予報には、来週の雨マークさえついていませんが、油断はできません。

9月は平年だと台風が5個発生し、日本列島に接近するのは3.3個、上陸は1個と、台風のトップシーズンになります。
また、しばらく台風や熱帯低気圧が近づかなかったとしても、9月とは思えない猛暑は続きそうです。大阪、名古屋、福岡など、各地で猛暑日が予想されています。熱中症などの体調管理にも、お気を付けください。