蚊は気温30℃以上になると活動が弱まり、人を刺すことが実は少なくなるといいます。猛暑は蚊にとっても困りごとで、ことしはこれからが“蚊のピーク”ということなんです。
(大石邦彦論説委員)
「蚊に刺されやすい人というのはいるんでしょうか?蚊の性質・特徴を知れば、対策をとることができます。まずは敵を知ることから始めましょう。
蚊というのは人間から数m以上離れていても、一説には10m以上という話もありますが、二酸化炭素を察知することができるそうです。そして1m離れていても熱を感知して、色を認識、識別することができるそうです。
この特徴から、どんな人が刺されやすいか割り出してみると、まず体温の高い人。
子どもって刺されやすいですよね。あとは酒を飲んだ人、アルコールを分解するときに二酸化炭素が出ると。そして、汗をかくときも二酸化炭素を出すので、汗をかきやすい人も刺されやすいんです。
そして蚊というのは、黒い色が好きなので、黒い服を着ている人も刺されやすい」

(瀧川幸司アナウンサー)
「私これ全部当てはまっているんですけれど。体温も高いし、お酒も飲むし、汗かきやすいし、結構黒い服のときが多いです。この夏は刺されたんですけれど、例年よりは少なかったです」
「蚊は世界で最も危険な生き物の一つ」
(大石)
「酒を飲む、汗をかく…黒い服というのは対策できるかもしれませんが、実は蚊というのは刺されるとかゆいだけではないんです。実はこんなリスクがあることを覚えておいてください。蚊というのは媒介して感染症を引き起こすんですね。
例えば「マラリア」「デング熱」がそれに当たるんですが、マラリアだと、年間の死者数が約60万人(推定・2023年)ですから、怖いですよね。症状は発熱や悪寒、頭痛などです。また、デング熱は年間の死者数が1万2000人以上(関連死含む・2024年)。症状は急激な発熱、発疹、頭痛、嘔吐などです」

(古川枝里子アナウンサー)
「ようやくちょっと気温が下がって、子どもたちと外で遊べるようになったんです。でもその頃に蚊も活発になるという、一番嫌なパターンなんですが、大人も子どもも何か気をつけられることはありますか」

昼は「やぶ蚊」、夜は「いえ蚊」が活発に
(大石)
「昼は防虫スプレーで対策できますけれども、実は夜、気をつけなきゃいけないんです。昼間に活発なのは「やぶ蚊」、夜に活発なのは「いえ蚊」なんです。「いえ蚊」は、夜行性でして、昼間は天井の隅や下駄箱に潜んでいて、夜になるとプーンと飛び出すのが、これ「いえ蚊」なんです。
ヤマザキ動物看護大学の長島孝行教授のおすすめは、ワンプッシュタイプのスプレーだそう。外出時、帰宅時、就寝1時間前にお使いください。夜寝ているときも皆さんお気をつけください」
