3年前、愛知県瀬戸市の女子高校生が、部活の顧問の暴言がもとで自殺したとされる問題で、母親が辛い胸の内を語りました。
(小林心彩さんの母親・今月13日)
「前日まで元気だった娘が急にこんなことになり、何かあったんだろうという思い。
愛知県瀬戸市の聖霊高校の3年生で、ソフトボール部のキャプテンだった小林心彩さん、当時18歳。3年前、部活から帰宅した後に自殺しました。

第三者委員会が去年9月、自殺の一因として結論づけたのが「男性顧問の暴言」でした。
「おまえはもういらない。キャプテンに向いていない」
「キャプテンじゃなければ試合に出していない」
男性顧問は「記憶にない」と発言否定

第三者委員会は、これらの言葉が存在価値を否定する暴言で、不適切な指導だと認定。帰宅後の衝動的な自殺につながったと結論付けました。
男性顧問は発言を「記憶にない」と否定していて、部活の顧問はやめましたが、高校の教師は続けています。
小林さんの母親は…
(小林心彩さんの母親・今月13日)
「本当に覚えていないなら、それも問題。10代の成長途中の必死に部活や勉強をしている子に、ひどい言葉をあびせたらこういうことも起きる」

また、学校が県への報告を怠っていたことや、ほかの生徒には当初、事故死だと伝えていたことについても不信感を示しています。
(小林心彩さんの母親・今月13日)
「今まで純粋に生きてきた娘の人生はどうなるのか、事実と違うことを伝えるのは良くない」
顧問の教師と学校に、責任の一端があるとされた今回の問題。遺族と学校側の話し合いは今も続いています。
