(桜沢信司気象予報士 9月23日)
「たくさんのハチ!猛暑の影響がミツバチにも出ているんです」
異変が…例年より2割程 ハチの数が少ない
こちらは愛知県西尾市にある養蜂場。約400万匹のセイヨウミツバチを飼育し、毎年10トン以上のハチミツを生産しています。
(びーはいぶ 羽佐田祥介さん)
「(9月に入ってから)猛暑が続いていなければ、2割程度ハチの量が、多くなっている」
Qこれは少ない状態?
「そうです」
たくさんいるように見えるこのハチも、実は例年より2割ほど少ないといいます。


「猛暑が続くと卵を産むのをやめちゃう」
(羽佐田さん)
「35℃の猛暑が続いたりすると(ハチが)卵を産むのをやめちゃう」
ミツバチは、気温が落ち着く春と秋にたくさん卵を産みますが、先週までの長引く猛暑の影響で数が増えません。巣の一部にある閉じられた穴は、ミツバチの子どもたちが入っているいわゆる「子ども部屋」。この数もいつもの年より、少ないそうです。
(羽佐田さん)
「ほんとはこの部分(巣枠)がもっときれいに、すき間まなくびっしりとなっているのが理想なんですが、まだまばらなんです」
通常、この時期は、巣枠一面にびっしりと「子ども部屋」ができますが、今はすき間が目立ちます。


影響が出るのはこの後…
ハチの減少の影響が大きくなるのはこの後だといいます。
(羽佐田さん)
「秋に増えたハチで冬越しをするんですけど、働きバチの数が少ないとうまく冬が越せない。寒さによって凍死してしまったり…」
さらに春には。
(羽佐田さん)
「このあたりだと2月中旬ぐらいが…」
(桜沢)「少しずつ花が咲き始める時期ですね」
(羽佐田さん)
「その時期にせっかく周りに花が咲いても、働きバチの数が少なければ、花から集める蜜も当然少なくなってしまう」
秋の気配を感じても、ことしの猛暑の影響は続きそうです。

