警察がマークする中で、別の女性が犠牲となる事件が起きていました。警察が近く逮捕する方針の内縁の夫婦は、偽名を使って生活。
(第一発見者の猟友会の男性)
「『おじさんあかん!人の頭があるであかんて!』『ウソやろそんなこと!』(と叫んだ)」

ことし1月、雪が降り積もる岐阜県揖斐川町の山の中で、シカの駆除をしていた猟友会の男性が見つけたのは、「人の頭蓋骨」でした。
(第一発見者の猟友会の男性)
「そこにシカがいなければ、おそらく今でもわからなかった。35歳くらいから(40年以上)猟をやっているが、こんなところ来たことがない」

遺体を遺棄した疑いが浮上したのは岐阜市の内縁の夫婦
遺体はその後の捜査で、去年12月に行方不明届が出された岐阜県可児市の30代女性と確認されました。
遺体は、岐阜市の立花浩二被告(55)と内縁の妻・神原美希被告(35)が遺棄した疑いが浮上しています。

(柳瀬晴貴記者)
「夫婦が生活していた家です。近所の人によると夜中出入りすることが多かったということです」
複数の関係者によりますと、2人は女性の遺体を遺棄したあと岐阜市内の賃貸住宅に移り住み、「偽名」を使って生活していたことが新たにわかりました。
(近隣住民)
「(引っ越してきた際)ティッシュをもらい、その時に『ナガサカ』という名前でよろしくお願いしますと。(報道される立花被告と)全然違う名前。“偽名”だった」


“第二の事件”が…50代女性が殺害される
実は、岐阜県警はことし春頃から、立花被告らが可児市の女性の遺棄事件に関与したとみて、自宅周辺に監視カメラを複数台設置するなど、2人の行動をマーク。しかし、こうした中で「第2の事件」が起きてしまうのです。

8月、愛知県常滑市の50代女性が殺害され、岐阜県本巣市で遺体が見つかりました。
この事件で、立花被告は嘱託殺人と死体遺棄の罪、神原被告は死体遺棄の罪で起訴されています。

愛知の女性の遺族は8月、CBCの取材に対し「最期まで添い遂げるつもりでした。何で事件に巻き込まれたのか全く意味がわからない…」と話しました。

立花被告は逮捕前、周囲にこう話していたといいます。
「自分は何でも屋だ」
岐阜県警がマークする中で起きた「第2の事件」。警察は2人を可児市の女性に対する死体遺棄の疑いで近く逮捕に踏み切る方針です。
