朝晩は特に本格的な寒さを感じる季節になってきましたが、ことしの夏も記録的な暑さとなりました。そんな時…「生ゴミが臭すぎる!」と思った方も少なくないのでは?

家庭用生ゴミ処理機を販売する「loofen」の2024年の調査によると、生ゴミで気になる悩みとして1番に挙げられたのが「ニオイ」でした。

実は、寒くなっても油断できないのです。

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そこで「ゴミの回収日まで家で保管するしかない」「一人暮らしでなかなか指定ゴミ袋がいっぱいにならず捨てられない」など、皆さんを悩ませる「生ゴミのニオイ」の軽減方法を聞いてみました。

寒くなっても油断しないで!生ゴミの80%を占める水分が“腐敗”を促進… 自宅にあるもので簡単にできる臭い対策3選
資料

生ゴミのニオイ  その原因は?

そもそも、生ゴミが臭い原因は“腐敗”です。細菌や微生物などの活動により腐敗が進み臭いを発します。

Panasonicのウェブマガジン「UP LIFE」によると、腐敗の原因には大きく3つの要素があります。栄養・温度・水分です。

なかでも活動を促進してしまう要素が「温度」と「水分」で、一番腐敗が進んでしまう状況が高温多湿です。特に30度から40度で細菌は繁殖し腐敗を促進します。この環境下ではゴミはより早く、より強い匂いになってしまいます。腐敗は早いと2日で…ということも。

名古屋市によると生ゴミの約80%を占めるのが水分。つまり!臭い対策は、生ゴミの中の「水分」に対してアプローチすることが重要なのです。

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CBC

ゴミの水分を抑えるワザとは?

水分量を減らし、生ゴミの臭いを抑える方法について、”ゴミ屋敷”清掃や特殊清掃を請け負う「こころテラス東海」に聞いてみました。

方法①新聞紙

担当者によると、一番オススメの方法は「新聞紙」を使う対処法。新聞紙は、生ゴミの水分を吸収してくれます。

生ゴミを覆うことができれば問題ないので、1枚あれば十分です。

また、臭いを抑えるだけでなく、視覚的にもゴミを認識しづらく、ゴミを狙うカラスにとっても効果的。

さらに、新聞紙の“インクのにおい”も臭い消し効果の1つに。そのため、広告など別の紙ではこの効果を発揮できないのでご注意を。

方法②重曹

一人暮らしの方は「新聞をとっていない」という人も多いかもしれません。そんな方にオススメなのが「重曹」だといいます。100円ショップなどで手軽に購入でき、新聞紙と同じく吸水効果があります。

生ゴミを指定ゴミ袋に入れる前に小さなビニール袋に入れる人もいると思いますが…その袋に大さじ1くらいの重曹を入れます。袋全体にまぶすように意識し、足りない場合は追加しましょう。

水分を吸うことが目的なので、液体ではなく、粉の重曹がオススメとのことです。

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重曹

対策は水に関するもの以外にも… 「指定袋」の使い分け

さらに…「生ゴミはすぐに捨てたいのに指定袋がいっぱいにならず、もったいなくてなかなか捨てられない」ということありませんか?

そんな方には、担当者も実際にやっているという「指定袋の使い分け」がオススメ。生ゴミは10リットルの指定ゴミ袋に溜めて、ほかの可燃ゴミを20、45リットルの指定ゴミ袋に溜める…といった使い分けも効果的とのことです。

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CBC

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最後に…寒くなっても気は抜けない生ゴミ対策

臭いに対して直接的な効果はありませんが、野菜などに付着した虫が袋から室内などに出てしまわないようしっかりと袋を締めることも大切です。

自治体のゴミの回収回数は決まっているので、理想通りいかないこともあるかもしれませんが、週に2回ほどゴミ捨てを行うのが理想だということです。

そして、冬だからといって生ごみ対策は油断できません。臭いや虫の活動は抑えられますが、スピードが遅くなるだけだからです。「寒くなってきたし…」と安心せず、しっかり臭い対策や、定期的なゴミ捨てを心掛けてください。

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