15年続いた河村市政の後を引き継ぎ、広沢市長が誕生して一年。市民税減税の拡大に名古屋城の木造復元。
去年11月、約15年続いた河村市政の後継者として、名古屋市長選に当選した広沢一郎市長。
その看板公約として掲げたのが…
(河村たかし前市長 去年11月)
「『市民税減税10%への拡大』と『名古屋城の木造天守閣復元』、絶対やってちょーよ!」
河村市政の置き土産ともいえる「市民税減税10%への拡大」と「名古屋城の木造天守閣復元」でした。
しかし…
(広沢一郎市長 10月10日)
「公約で掲げていた5%から10%への深掘り。令和8年度については、見送らせていただきたい」
目標としていた、来年度からの市民税減税10%への拡大は見送りに。名古屋城の木造天守についても、完成の目処は立っていません。
激動の市長1年目、市民の期待に応えられたのか。広沢市長を直撃しました。
「何点ですかと聞かれると、なんとも言えない」
(大石邦彦アンカーマン 11月17日)
「就任1年を迎えた広沢市長にお話を伺います。この1年の自己採点は?」
(広沢一郎市長)
「点数で表すのはなかなか難しい。バタバタでやってきたので…100点満点で何点ですかと聞かれると、なんとも言えないんです」
「自己評価はつけられない」とした広沢市長。第一の理由は看板公約にあります。
(大石)
「まずは市民税減税10%への拡大は、来年度見送りとなりました。なぜできなかったんでしょうか?」
(広沢市長)
「財政状況が想定以上に厳しくなっている。
来年度、名古屋市は、何と922億円もの収支不足になる見通し。最大の要因が、来年開かれるアジア版オリンピック、アジア・アジアパラ競技大会です。
(広沢市長)
「アジア・アジアパラ大会、これに向け施設整備がピークに来ている。それに大会そのものの経費が加わる」
当初の大会経費は約1200億円。このうち200億円が名古屋市の負担となる予定でした。しかし今では、大会経費は当初の3倍を超える3000億円台後半となる見通しで、市の負担分が大幅に増えることは確実です。
市民税減税10%への拡大 任期中に実現可能?
(大石)「アジア大会の名古屋市の負担は?」
(広沢市長)「1000億円くらい」
(大石)「当初の5倍ですよ?」
(広沢市長)「最初の見込みが甘かったことは否めない。当時、今の物価高などを見越すのは難しかった面はある」
こうした中、来年度の10%減税は断念。今や、5%の減税も危ういのではと聞くと…
(広沢市長)「5%減税をやめるのは、増税になる。10年以上減税をやってきていると、それが名古屋の基準になっているので、5%減税をやめたら市長を辞めなければいけない」
(大石)「やめても致し方ないと?」
(広沢市長)「致し方ないですね、それは」
市長の椅子を賭けて、5%の死守を断言した広沢市長。一方、10%への減税拡大については…
(大石)「残り2年で10%への拡大はできる?」
(広沢市長)「最大限頑張るとしか今の時点では言いようがない」
名古屋城の木造天守閣 完成の目処は?
そして、もう一つの公約「名古屋城の木造天守閣復元」も、厳しい状況が続いています。
(大石)「木造天守はいつ完成?」
(広沢市長)「早く中に入りたいという声も聞くので、拙速とならない範囲で最速のスピードで進めていく」
議会でも決議され、実現を待つばかりの木造復元ですが、たちがはだかるのはバリアフリー問題です。
これまで「忠実な復元」を目指す、当時の河村市長と、大型エレベーターの設置を求める障害者団体との間で続いてきた対立。
11月、初めて広沢市長と障害者団体の意見交換会が行われました。
障害者団体に対し市長は、エレベーターではなく開発中の4人乗り小型昇降機の設置を提案。それでも議論は平行線のままです。
(大石)「大型エレベーターの設置は?」
(広沢市長)「厳しい。梁や柱などをベースとした基本構造を変えるのは“復元”という観点からすると厳しい」
「上がれることは保証する」
決まっている「木造復元」と「エレベーター設置」は両立できないと小型昇降機の取り付けが最善策だとしていますが…見通しは不透明です。
(広沢市長)
「上がれるか、上がれないかは非常に大きい。上がれることは保証する。ただ、何階まで上がれるのかは、可能な限り上層階まで。お城というのは、上に行くほど狭くなる。狭いところに(昇降機が)あると目立つが、広いところ(下の方)であれば目立たずに、江戸時代の情緒をそのまま味わえる」
市はバリアフリーの方針について、2027年2月を目処にとりまとめるとしています。
(大石)「任期中に目処はつく?」
(広沢市長)「文化庁に許可をもらえれば工事に入れるので、そこまでは任期中の3年以内にできる。完成までは7~8年、遅くても10年以内という見通し」
河村たかし前市長の評価は?
「10%の減税」も「名古屋城の木造天守」も、きっかけは、広沢市長誕生の立役者とも言える河村たかし前市長。この一年をどう見ていたのか。
(大石)「市民税減税10%への拡大、広沢市長は達成できなかったが」
(河村たかし衆院議員)「『1%でも2%でも拡大すればいいがや』と(広沢市長には)言っていた。
広沢市長オリジナルの政策実現というと、名古屋城の無料開放もありますが、まずは良くも悪くも15年続いた河村市政に引っ張られた1年目と言えます。
2年目以降“広沢カラー”を打ち出せるのか、真価を問われることになります。
CBCテレビ ニュースクロス 2025年11月21日放送より





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