“冬のボーナス”ことしの傾向はどうなんでしょうか。

ことし、冬のボーナスの支給額を増やす企業が2割であることがわかりました。

帝国データバンクによりますと、全国の約1万200社のうち8割以上の企業がボーナスなどの賞与を支給する予定だといいますが、その額を去年より増やす企業は22.7%。去年の調査より0.3ポイント低下しました。

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中小企業を中心に、最低賃金の引き上げや長引く物価高で、利益の回復が遅れていることが要因とみられます。

賞与を増額できる企業とできない企業の二極化

一方で、賞与を増やす企業の割合が大きく伸びたのは、農林水産業です。米や卵などの高騰を背景に、去年より9.6ポイント多い32.5%の企業が支給額を増やすと見込まれています。

賞与を増額できる企業とできない企業の二極化が鮮明になっているようです。

“冬のボーナス”増えた?減った?好調だった業界はどこ?増額した企業は約2割に 「今後は中小企業の収益改善がカギを握る」
CBC

“冬のボーナス”増えた?減った?

冬のボーナスを出す企業の割合を見ていきましょう。帝国データバンクの調査によると(回答企業は全国の約1万社)、過去5年の推移を見ていくと、2021年はコロナ前の余韻があり8割を超える企業が冬のボーナス出していました。ところが、2022年は一気に減り、そこからは右肩上がりとなりますが、やや横ばい。

帝国データバンクの窪田剛士さんによると、「盛り返しつつあるが勢いに欠ける。
今後は中小企業の収益改善がカギを握る」と分析していました。

ことしの冬のボーナスの支給状況を細かく見ていくと、去年より「増加22.7%」「変わらない44.7%」「減少13.2%」全部で約8割ということです。

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“冬のボーナス”増加する企業の割合は?

さて、去年よりボーナス増やした企業の割合で、33.6%と最も多かった業界は
運輸・倉庫業界でした。農林水産業が32.5%で2番目。建設業界は25.2%と3番目で、大阪・関西万博もあり建設業界も好調だったとのことです。



では、運輸・倉庫業界がなぜ好調なのか。窪田さんによると「宅配の活発化、インバウンドの影響、冷蔵冷凍の保管需要増加」が理由ということです。

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“中小企業の収益改善”どうすれば…

「今後は中小企業の収益改善がカギを握る」とのことでしたが、中小企業の収益改善には何が必要なのか。エコノミストの三菱UFJリサーチ&コンサルティング・小林真一郎さんに聞きました。大きな課題はたくさんあるが、2つ挙げるとするなら「人手不足・物が高い」と。では、どうしたらいいのか?

小林さんによると…

【人手不足】
企業がやること:機械を入れる、ライバルと手を組む
国がやること:補助金を出す、税金を優遇する

【物が高い】
企業がやること:価格に転嫁する
国がやること:大企業の買いたたきを防止する

中小企業の今後に注目です。

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