金の価格が急上昇しています。金1グラムあたりの小売価格の推移をみてみます。
30年前の1996年は、1グラム1471円でした。そこからどんどん価格が上がり、特に2020年代からぐぐっと上がりました。
1月29日に3万248円と史上最高値を更新し、初めて3万円を超え、30年で20倍も上がっています。金のバイヤーに聞いたところ、プロでもここまで価格が上がることは、予想できなかったということでした。
それが今はどうなっているのか。きのう(2日)は、2万6057円まで下がりました。きょうは、朝9時半の時点で2万6675円となっていて、不安定な動きをしています。
残る金の埋蔵量は…プール1杯分
そもそも金はなぜここまで高騰しているのでしょうか。
それは金の希少性にあります。天然資源なので地球上に存在する量が限られている上、その量が少ないのです。
金の調査機関ワールドゴールドカウンシルによると、これまでに採掘された金の量は2025年末時点で21万9891トン。残る埋蔵量は推定で5万4770トン。
これは、長さ50メートル、幅25メートル、深さ2メートルくらいのプール1杯分しかなく、価格が高騰しているということなんです。
また、金は下落するリスクはあるものの、価値がゼロになることがないことから「安全資産」とされています。物価が上がると通貨の価値が下がりますがそうすると安定している金を買って資産を守りたいという人が増えます。
したがって、金の高騰につながっているのではないかということです。
最高値更新からの価格急落… その原因はどちらもトランプ大統領?
5日前に最高値を更新したと思ったら、きのうは急落。その理由は何なのか。
これは、どちらもトランプ大統領が関係しているようなんです。
まず、3万円超えの史上最高値については、グリーンランドをめぐるアメリカとヨーロッパの対立や、イランの核開発問題など世界的な政治的緊張が高まっていて、安全な金を買うことで資金を守ろうという動きが活発になったのではないかと。
つまり、地政学的リスクの高まりが金の高騰へとつながっているのではないかということです。
急落の理由は? どうなるかわからない不安感が…
一方で、きのう(2日)は急落。これは、トランプ大統領は金融緩和に積極的で利下げを望む政策ですが、きのうFRB(アメリカ中央銀行)の次の議長に金融緩和に消極的とされるウォーシュ氏を指名しました。
利上げ派ともとれますが、一方で利下げするとの憶測も飛んでいて、利上げ・利下げどちらの方向にいくのかわからないという不安があるということや、金利が高くつく利上げなら、金は不利だと金を売る動きで急落しました。
今後、金の価格はどうなるのか。日本の経済にプラスの動きとなることを願います。

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