名鉄百貨店の再開発計画が延期になりましたが、今度は金山総合駅前のアスナル金山の再開発も延期に。なぜ名古屋で再開発計画の足踏みが、相次いでいるのでしょうか。

金山総合駅北口の商業施設「アスナル金山」。鉄骨で組んだ回廊に約60の店舗やイベント施設を備え、金山地区の賑わいの中心となってきました。

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(利用客)
Q.利用頻度は?
「週に2~3回くらい」
「子どもたちとよく来たり、孫と一緒に来たりします」

名古屋「アスナル金山」は2036年まで営業延長へ 相次ぐ“再開発延期” 名駅周辺や名古屋三越栄店はどうなる?
CBC

愛・地球博に合わせて開業の「暫定的な」施設… 当初は2020年までだった

2005年の開業から20年。しかしここは今、再開発計画に揺れています。

(利用客)
Q.再開発が止まっていることは知っている?
「それは今初めて知りました」
「(アスナル金山がなくなると)金山がさびれるでしょうね。集まる所がなくなるのでは」

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アスナル金山は、愛・地球博に合わせて開業した「暫定的な」施設だったため、当初は2020年までとなっていました。しかし、再開発計画が固まらず市民の愛着もあったため一旦計画を8年延期。

その後、市民会館の建て替えと合わせて商業施設やホールなどが入る複合ビルの構想がつくられ、期限は再来年の2028年に迫っていました。

名古屋「アスナル金山」は2036年まで営業延長へ 相次ぐ“再開発延期” 名駅周辺や名古屋三越栄店はどうなる?
2005年 開業当時

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「アスナル金山」2036年3月まで営業延長に

しかし今度は、建築資材や人件費などのコストが急上昇し着工は困難に。

計画は、さらに8年後の2036年3月まで延期され、再びアスナル金山の営業延長が決まったのです。

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(利用客)
「再開発してほしい。名古屋駅に比べれば店が少ないので。予定通りにいっていないということは、世間からすると印象がよくない」
「新しい(再開発)がどういう感じか分からないですけど、いまのところは別に不便はないですね」

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広沢市長「にぎわいを途絶えさせない」

名古屋市の広沢市長は…

(名古屋市 広沢一郎市長)
「(築50年以上の)市民会館の建て替えを優先して、なるべくアスナルが機能していた方がよいのではないか。(再開発に)差を生じさせることによって、にぎわいを途絶えさせない」

駅の玄関口の賑わいはどうなるのか、見通しは立たない状況です。

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名古屋で相次ぐ“再開発見直し”

そして、似たようなケースはほかにも…

(名古屋鉄道 髙﨑裕樹社長 去年12月)
「このような事態に直面するとは全く想定しておらず、無念の思いでいっぱいです」

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去年12月、名古屋鉄道は名鉄名古屋駅周辺の大規模な再開発計画を見直すことを発表。

こちらも理由は建築コストの高騰で、当初は来年度以降に予定されていた解体作業などの計画が全て未定となり「事実上の白紙」に。

名駅前のにぎわいは大丈夫?

再開発が止まったままの一方で、名鉄百貨店は当初の予定通り2月末で閉店。地下1階と1階などで一部テナントが営業を続ける方向性にはなりましたが、隣の近鉄パッセは2月末に閉店。

その隣の建物も、名鉄バスターミナルと名鉄グランドホテルだけとなり、名駅前の賑わいに影を落としています。

名古屋「アスナル金山」は2036年まで営業延長へ 相次ぐ“再開発延期” 名駅周辺や名古屋三越栄店はどうなる?
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名古屋三越栄店のビルも…

そして、栄地区のど真ん中「名古屋三越栄店」の入るビルも、建て替え計画が凍結に。

名古屋「アスナル金山」は2036年まで営業延長へ 相次ぐ“再開発延期” 名駅周辺や名古屋三越栄店はどうなる?
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築70年以上と老朽化も進む中、2019年には地上34階・高さ180メートルの複合ビルの計画が発表されましたが、その4年後、建築資材が高騰したことに加え、コロナ禍でオフィスとしての需要が予想しづらくなったことで、運営会社は「事業性が困難になった」として計画の凍結を決定。

名古屋地区中心部の再開発計画見直しが相次いでいます。

名古屋「アスナル金山」は2036年まで営業延長へ 相次ぐ“再開発延期” 名駅周辺や名古屋三越栄店はどうなる?
提供:オリエンタルビル

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