(大石邦彦アンカーマン)
2月20日に発生した三重・鳥羽沖での船の衝突事故。最終的には釣り船客2人が亡くなるという惨事となりました。
まず事故が起きた場所なんですが、貨物や漁船が多数行き交う海上交通の要所で、事故が起きやすい場所でもありました。
ここで長さ約70メートルの鉄でできた「貨物船」と、約15メートルの強化プラスチックでできた「釣り船」が衝突しました。逮捕・送検されたのは貨物船を操縦していた二等航海士の杉本波音容疑者(21)で、一方で釣り船の66歳の船長は任意で事情聴取を受けました。
捜査のポイントは?専門家は…
(大石)
事故の原因は具体的にはまだわかっていませんが、海上保安庁に40年間勤務していた日本水難救済会 遠山純司理事長は「そもそも船は見張りの注意義務がありますが、今回両船ともに注意義務を怠っていなかったか」という可能性を指摘していました。まさにここが捜査のポイントになるとみられます。
なぜ?見張りが重要かというと、あの貨物船のサイズであれば、舵を切ってから実際に曲がるまで距離にして約1キロ、時間にして数分はかかるとみられるからなんです。だからこそ、常に前方に注意が必要だということです。
大型船舶を操船する人たちとは
(大石)
今回逮捕・送検された21歳の容疑者は「二等航海士」です。大型船舶の組織図を見てみると、船長をトップに一等航海士、その次に位置しているのが二等航海士です。航行する区域や船の大きさによって、必要とされる海技士(航海)の資格は細かく決められていますが、三等航海士以上は操船が可能です。
遠山さんによりますと一般的には、4時間で操船を交代するということです。今回のように船長から依頼されて操縦しても、違法性はありません。
では、過失はどこまであったのか?一般的には止まっている船よりも動いている船の方が衝突を回避しやすいので、動いている船の責任が大きいとみられますが、今回はどのような状況だったのか?どちらにどれだけの過失があったのかはまだわかっていません。
事故当時の海は視界もよく荒れてはいませんでした。人為的なミスだったのか、他に原因はあったのか、究明が待たれます。

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