三重県鳥羽市沖で衝突した貨物船のスピードは、時速20キロ前後とみられることがわかりました。釣り客2人が死亡した悲劇はなぜ起きたのでしょうか。
(中道陸平記者 24日午前9時ごろ 三重・鳥羽市)
「今、船体にかけられていたブルーシートが外され、これから調査が始まります」
24日、国の運輸安全委員会が念入りに調べていたのは、事故で真っ二つになった釣り船の船首部分。3Dスキャンで撮影するなど、船が受けた損傷状況を詳しく調査しました。
(釣り船の乗客)
「いきなり衝撃がきて、何が起きたかわからなかった。気が付いた時には海の底にいた」
「あんまり暴れると(海に)沈んでいくと思い、とにかく救命胴衣を着て救助を待つ状態だった」
貨物船が衝突した速度は時速20キロ前後とみられる
2月20日、愛知から岡山へ向かっていた貨物船「新生丸」が、三重県鳥羽市沖で釣り船「功成丸」に衝突。貨物船の6人にけがはありませんでしたが、釣り船に乗っていた13人の多くが海に投げ出されました。
この事故で釣り船に乗っていた84歳と67歳の男性が死亡し、10人がけがをしました。
貨物船を操縦していた二等航海士の杉本波音容疑者(21)は、業務上過失致死などの疑いで逮捕されています。
その後の取材で、船舶自動識別装置の事故当時のデータやそれぞれの船の損傷状況などから、貨物船が11ノットほど、時速20キロ前後で衝突したとみられることが分かりました。このスピードで、釣り船は真っ二つになるのでしょうか。専門家は…
鉄製の船の一番先端の強いところが…
(日本水難救済会 遠山純司理事長)
「特別猛スピードで走っていたとか、速力が足らずにモタモタしていたとかそういうかたちではない。本当に通常の航海速力と言える。鉄製の船の一番先端の強い所が、プラスチックの遊漁船の横にぶつかったということで、これは真っ二つになるということも想定できる」
アジやメバルなどがとれる国崎漁港には、24日も釣り客の姿が。2つの船の現場調査は24日で終了しましたが、地域にとっても重要な釣り船のレジャーで、再び悲劇を起こさないため、原因究明が待たれます。

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