天下の奇祭「国府宮はだか祭」のクライマックスは、参道に現れた神男が神社の「儺追殿(なおいでん)」に入るまでの間です。下帯姿の裸男たちが、神男に触れて厄を落とそうと激しい「もみ合い」を繰り広げます。

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2月18日、ことしの神男に選ばれたのは、一宮市に住む会社員・木村勇樹さん(26)でした。木村さんは、去年に続き2回目のチャレンジ。見事、一番くじを引き当てました。

(神男・木村勇樹さん)
「一番くじを見て感動してびっくりしたが、伝統ある祭りなので一生懸命務めていこうという気持ちになった」

「国府宮はだか祭」本番に向けきょうから三日三晩の“おこもり” 神男になるために転職…ことしの神男・木村さんの覚悟と思いとは
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神男の務め…「当日まで真剣に行事に取り組んでいきたい」

木村さんは、しきたりに従い人々の厄を背負うための準備に入りました。2月20日。この日は、午前7時半からの務めです。神棚に手を合わせ、車で向かった先は、稲沢市内の「奉賛会」が、はだか祭で奉納するための鏡餅をつく会場。約50人が神男を待ちわびていました。

(稲青会 加藤晶仁会長)
Q.神男の印象は?
「誠実ですよね。神様に近づいていくので、一生懸命努めていただきたい」

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祭り期間中、周辺地域の奉賛会が46か所の会場で、それぞれ神社に奉納する餅をつきます。その全ての会場を神男は訪れます。

(木村さん)
「一日一日、先輩方に学びながら、気持ちを作っていく。当日まで真剣に行事に取り組んでいきたい」

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神男になり日常に変化も…

そして、昼時になって木村さんは実家で腹ごしらえ。妻の真希さんが作ったカレーを食べます。



(木村さん)
Q.一人だけすごい勢いで、もう食べ終わりますが?
「やっぱり妻の料理がおいしくて。幸せですね」

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神男になり、突然、世間の注目を集めることになった木村さんは…

(木村さん)
Q.一人でどこかに行ったりできる?
「心身ともに万全でなければならないので、外には出ないようにしています」
Q.ちょっとコンビニ行くとかも?
「もちろんない」

神男になるため転職

現在、26歳の木村さん。大学卒業後は、銀行に就職。しかし、大きな問題が…

(木村さん)
「私なりに神男になりたいと(前の会社に)話したが、会社の事情もあって、『うちでは厳しい』ということで、自分自身も『神男をやりたい』という強い気持ちもあったので辞めた」

入社2年で銀行をやめ、鉄の鋼材を扱う名古屋市内の会社に、「神男になることを目指す」と宣言し入社しました。

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(木村さん)
Q.木村さんにとってはだか祭とは?
「憧れの祭りで頑張ってやろうと思います。伝統ある祭りの大役を担わせていただくので、誇りとなるような神男を目指す」

そして神男の木村さんは、きょうから三日三晩、神社の儺追殿にこもる「おこもり」に入ります。身を清め、俗世間と縁を切ります。

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きょうから3日間 儺追殿で「おこもり」

(若狭敬一アナウンサー)
午後5時前、今から「おこもり」が始まるということで、ことしの神男・木村勇樹さんが建物の中へ入って行きました。

取材をした松本道弥アナウンサーから見て、木村さんはどのような印象でしょうか?

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(松本道弥アナウンサー)
インタビューをする中で、何度も「責任」の言葉が出るほど責任感の強い方で、インタビュー中に涙を流す場面もあり、神男としての木村さんを応援してくれている今の会社への感謝。そして、応援してもらうからには責任を持って臨むという覚悟を感じました。

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白米・たくあん・さゆだけの食事で三日三晩過ごす「おこもり」。神社にある儺追殿に、きょうからこもります。

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