ドライブしているとときどき目にする、入るのにちょっと勇気がいりそうな、クセの強~い飲食店、通称“クセツヨ食堂”。そこには、チェーン店や行列店とはまた違う“個性的すぎる魅力”が満載!ロードサイド「クセツヨ食堂」。

今回やってきたのは、岐阜県八百津町。県道83号沿いにある創業93年のクセツヨ食堂「三勝屋」。この店の“クセツヨ”とは…?

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「彼女がいなかったら廃業してた」 創業93年の人気店を救ったのは元バイトの妻とファミレスの味!? 岐阜の“クセツヨ食堂”
CBC

(客)
「パーコー定食を3つ」
「パーコー定食が1つ、2つ、3つ…」
「めっちゃおいしい」
「変わらない味!」

店の看板メニューは「パーコー定食」(1000円)。パーコーとは、豚ロースに衣をつけ、天ぷらにしたサクサク触感が特徴の台湾のソウルフード。

「彼女がいなかったら廃業してた」 創業93年の人気店を救ったのは元バイトの妻とファミレスの味!? 岐阜の“クセツヨ食堂”
CBC

「“パーコー三兄弟”を順番に食べてる…」

(客)
「タレがおいしい。餃子のタレみたいなのとラー油とニンニク」
「軽くてサクサクしている。一番のオススメ」
「パーコー3兄弟を順番に食べている」

パーコー定食のほかにも…あえてパーコーを汁に浸しながら食べる“次男”パーコー麺や、マヨネーズがかかったヤンチャな味が病みつきになる“三男”パーコー丼。

「彼女がいなかったら廃業してた」 創業93年の人気店を救ったのは元バイトの妻とファミレスの味!? 岐阜の“クセツヨ食堂”
CBC

「彼女がいなかったら廃業してた」 創業93年の人気店を救ったのは元バイトの妻とファミレスの味!? 岐阜の“クセツヨ食堂”
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「みなさん、家で試すけどサクサクにならないと。サクサクじゃないとおいしくない」

そんなパーコーメニューを考案したのは、3代目店主の林邦彦さん(61)。

(3代目店主 林邦彦さん)
「すごく印象に残っていて、初めてファミレスで食べたときおいしくて。斬新やなと思った」

3代目店主は元ファミレス社員

実は邦彦さん、実家である三勝屋を継ぐ30年前までは、ファミリーレストランで正社員として働いていました。

そのとき出会った期間限定台湾フェアの「パーコー麺」にすっかり魅了されてしまったんだとか!

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(林さん)
「ラーメンの上にのるパーコーだけおかずにできんかなと思って。なかなかカリカリ食感にならない。小麦粉を変えたり、小麦粉の配合を変えたり、揚げ時間を考えたり…今の味になるまでなかなか苦労しました」

ファミレス時代の記憶だけを頼りに、なんと3年の歳月をかけメニュー化したんだそう。



(林さん)
「何万枚も揚げとる」
Q.特別な材料が入っている?
「企業秘密です」

創業から60年過ぎて誕生した、店の新たな看板メニュー“パーコー定食”。

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兄もファミレス元店長だったが…「料理を作るのが好きじゃない」

三勝屋は昭和8年に祖父が創業し、父が跡を継いだ八百津町で人気の大衆食堂。

(林さん)
「初代は他人を雇うのが嫌いだった。身内ばかり。アルバイトはみんな親戚のおばさんだった」

創業以来、一族だけでつないできた三勝屋でしたが…

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(林さん)
「本当は兄が継ぐはずだった。兄が『継がない』と言うので、僕が継いだ。僕が継がなきゃ父の代で廃業していた。(兄は)土日だけ手伝いに来てくれるんですけど」

お兄さんも元ファミレスの正社員で店長でした。

(兄・泰邦さん 64歳)
「(料理を)作るのが好きじゃない。あれやれこれやれと指示するのは好きだけど…笑」

次男が跡を継ぎ、三勝屋は廃業の危機を免れました。

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生き残るために生まれたのが「パーコー」

(林さん)
「木の枠のメニューが、昔からあるメニュー。黄色いのは僕らが考えたメニュー。結構増やした。昔からのメニューだけじゃダメだと思って、増やした」
Q.生き残るため?
「そう。

多いと(パーコーが)1日100枚でる」

3代目の思惑は的中!パーコーメニューは、客の9割が注文する大人気商品へと成長。

(林さん)
「全国放送してもらったら、めちゃくちゃ忙しくなっちゃって。ばあさんと親戚のおばさんは高齢なんで」

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テレビ取材の影響で客が殺到!繁盛しすぎておばあちゃんだけでは手が回らず、
創業以来初めて、一族以外から、急遽アルバイトを雇うことに!

雇ったバイトが奥さんに…「彼女がいなかったら廃業してた」

(当時のアルバイト・店主の妻 久美子さん)
「バイト頼まれて。それまではおばあちゃんだけでホールをやっていたけれどまわらなくて。それから1年くらいして結婚したんですけど」

Q.ここで出会った?
「お互い再婚同士だから。20年以上シングルで息子もいて」

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(林さん)
「僕はもともと彼女に好意を持っていた。でも向こうは100%結婚なんてないと言っていたけど」
(妻・久美子さん)
「縁というものは分からない。歳とってからの再婚だから人柄に…」

3代目がアルバイトに手を出し…結局は、完全な一族経営に逆戻り。奥さんの息子も加わり、人手不足も解消。

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(林さん)
「でも本当に彼女がいなかったら廃業していた」

これで三勝屋も安泰…かと思いきや今から5年前に新たな危機が!?

今度は“火事”「あと5分遅かったら…」

店主の林さんが見せてくれてのは…風呂釜。

(林さん)
「ここが燃えていたんですよ。バァーっと。天井にすすがついちゃって」
Q.店がなくならなくてよかったですね。


「本当。5分遅れたら天井に火が回っていた。結構柱が燃えていた」

あと5分気づくのが遅かったら、今頃「三勝屋」はなくなっていたかも。

いつもギリギリのところで、廃業の危機を免れてきた三勝屋ですが…

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CBC

実は、本当の危機は、パーコーのサクサク触感を4代目に継承できないこと!?

(林さん)
「サクサクじゃないとおいしくない。意外と難しい。息子に教えたいけど教えられない」
Q.レシピは?
「それができない」

(4代目・篤弘さん 37歳)
「気温とか湿度によっても違うから。完全には再現できない」

3代目の頭の中だけにある「衣のレシピ」。天候に左右される微妙な感覚は、4代目が体で覚えるしかない。

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(林さん)
「まず創業100年が目標で。そのあとは息子に任せます」

(篤弘さん)
「アンカーになってしまうかも…」

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