27年前、名古屋市西区で主婦が殺害された事件。逮捕された女が5日、殺人の罪で起訴され、遺族がカメラの前で心境を語りました。



(高羽奈美子さんの夫・悟さん 69歳 5日午後4時半ごろ)
「担当検事から直接『きょう起訴した』と電話があった。無事起訴できたので良かった。判決が決まったわけでもないし第1のハードルがクリアできただけ。まだまだゴールまでは長い。検事には、求刑できる一番重い刑を求刑してもらいたいし、求刑通りの判決を得られればいい。なぜ26年かかったか検証してもらいたい」

被害者の夫・高羽悟さんは起訴を受け、このように話しました。

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長い間未解決だった“主婦殺害事件” 26年経ち動きが…

安福久美子被告は“乳酸菌飲料”を持って現場アパートに… 被害者の夫に対しては「名前を口にしたり聞いたりしたくない」と供述 名古屋主婦殺害事件
高羽奈美子さん 当時32歳(提供:遺族)

高羽奈美子さん当時32歳。1999年11月、名古屋市西区の自宅アパートで首などを刺され殺害されました。その後、事件は長い間未解決でしたが、2025年10月、26年の時を経て大きく動き出しました。

(愛知県警の会見 2025年10月)
「被害者を通常逮捕しました。安福久美子・69歳」

安福久美子被告は“乳酸菌飲料”を持って現場アパートに… 被害者の夫に対しては「名前を口にしたり聞いたりしたくない」と供述 名古屋主婦殺害事件
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逮捕・起訴された安福被告は夫・悟さんの同級生

警察に逮捕され、5日に起訴された安福久美子被告(69)。

安福被告は、悟さんと高校時代の同級生で、悟さんに好意を抱いていたといいます。

安福久美子被告は“乳酸菌飲料”を持って現場アパートに… 被害者の夫に対しては「名前を口にしたり聞いたりしたくない」と供述 名古屋主婦殺害事件
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安福被告は逮捕当初、高羽さんの殺害を認めた上で「26年間、毎日不安だった」「家族や親族に迷惑をかけられず、捕まるのが嫌だった」と話していましたが、その後は黙秘を続けています。

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名古屋地検は、去年11月~2月27日まで、刑事責任能力があるか精神状態を調べる「鑑定留置」を行いました。

そして、逮捕から4か月あまりたった5日、鑑定結果を踏まえ、名古屋地検は安福容疑者を殺人の罪で起訴しました。

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当時50代の安福被告

“乳酸菌飲料”を持って、高羽さん宅に…

事件現場には「乳酸菌飲料」が残されていましたが、警察によりますと、安福被告がこの飲料を持ち込んで高羽さん宅を訪れていたとみられることが新たに分かりました。

玄関先には、この「乳酸菌飲料」がこぼれた跡があったということです。

安福久美子被告は“乳酸菌飲料”を持って現場アパートに… 被害者の夫に対しては「名前を口にしたり聞いたりしたくない」と供述 名古屋主婦殺害事件
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また、安福被告は両手にケガをしたと話していて「被害者に噛まれた」という趣旨の供述をしていることがわかりました。

そして、悟さんに対しては「今でも名前を口にしたり聞いたりしたくない」と供述。謝罪の言葉は一度も口にしていないということです。

総額2200万円… 証拠を残すため 26年間借り続けたアパート

高羽奈美子さんの夫・悟さん。事件の証拠を残すため、現場となったアパートの家賃を26年間払い続けました。総額は2200万円あまり。

安福久美子被告は“乳酸菌飲料”を持って現場アパートに… 被害者の夫に対しては「名前を口にしたり聞いたりしたくない」と供述 名古屋主婦殺害事件
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そして、当時2歳だった航平さんとともに、事件の情報提供を求めるビラ配りをするなど、粘り強く事件解決に向け活動を続けてきました。

また、当時15年だった殺人事件の時効撤廃を求める運動に参加。事件から11年後の2010年、殺人事件の時効は撤廃されました。

安福久美子被告は“乳酸菌飲料”を持って現場アパートに… 被害者の夫に対しては「名前を口にしたり聞いたりしたくない」と供述 名古屋主婦殺害事件
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再捜査で安福被告のDNAが現場の血痕と一致

警察はこれまで、延べ10万1000人を投入して捜査し、去年は捜査対象者の洗い直しと、改めて必要と判断した数百人にDNAの提出などを求める再捜査を進めていて、そのうちの1人が安福被告でした。

そして、現場に残された血痕と警察に出頭した安福被告のDNA型が一致したのです。

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27年前に起きた、凄惨な事件。長く明らかにされなかった真相は、今後法廷の場でどこまで明らかになるのでしょうか。

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