地震から命を守るために必要なのは家具の固定。実際の建物を再現した大がかりな実験が行われました。

(西本明日華記者 17日)「家具が次々と倒れていきます」

兵庫県三木市にある実験施設「E-ディフェンス」。ここに住宅やオフィスの空間を再現し、実際に揺らして被害を検証します。

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家具の固定が生死の分かれ道に…リアル地震実験で見えた危険「本の散乱は『痛いな』で済むが 棚が倒れたら生命の危機」
CBC

家具の固定が生死の分かれ道に…リアル地震実験で見えた危険「本の散乱は『痛いな』で済むが 棚が倒れたら生命の危機」
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ポイント①「同じ地震でも、建物の高い場所の方が揺れが大きい」

1階のダイニングキッチン。ここに首都直下地震で想定される地震波の40%ほどの力を加えると…家具や観葉植物が揺れ、棚から何冊か本が落ちる程度の被害でした。

しかし、同じ地震でも10階だと…

本棚がマネキンにぶつかりながら倒れ、棚は元の位置から大きくずれ、観察用の定点カメラに当たりながら倒れてしまいました。

揺れは、建物1階だと「震度6弱」、10階だと「震度7」に相当するということで、被害も大きく異なります。

家具の固定が生死の分かれ道に…リアル地震実験で見えた危険「本の散乱は『痛いな』で済むが 棚が倒れたら生命の危機」
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想定される南海トラフ巨大地震の、半分ほどの力で実験した高層ビル23階の揺れ。建物は大きく揺さぶられています。

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ポイント②「地震対策の有無が生死の分かれ道に」

阪神・淡路大震災と同じくらいの地震で比較すると、家具を固定しているかどうかで、被害に大きな差が出ました。

(西本)
「対策がなしだと、棚がマネキンの頭に落ちてしまっていて、下敷きになっています。対策がありだと、先ほどと同じレイアウトのダイニングキッチンですが、家具が倒れている様子はありません。本棚もずれてはいるが、倒れずに維持できています」

家具の固定が生死の分かれ道に…リアル地震実験で見えた危険「本の散乱は『痛いな』で済むが 棚が倒れたら生命の危機」
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今回の実験では、ホームセンターなどで購入できる対策用品が使われました。簡単に手に入り、単価は高くても3000円から5000円ほどです。



(防災科学技術研究所 佐藤栄児さん)
「本が散乱したぐらいなら『痛いな』で済むが、棚が転倒したら生命の危機が感じられるので、(対策費用の総額)10万円ぐらいで生命を守れるか守れないかという話になる」

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実際10年前の熊本地震では、けがの原因の約半数が、家具の転倒や備品の落下、ガラスの破片など、室内の環境が原因でした。

いつ起きるかわからない地震から命を守るために「家具の固定」は欠かせません。

家具の固定が生死の分かれ道に…リアル地震実験で見えた危険「本の散乱は『痛いな』で済むが 棚が倒れたら生命の危機」
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