ワールドは8日、日本政策投資銀行(DBJ)と折半出資する持ち分法適用関連会社のW&Dインベストメントデザイン(東京都港区)が、ライトオンをTOB(株式公開買い付け)で子会社化すると発表した。赤字に陥ったライトオンの経営を立て直す。

ワールドは人材や業務支援、仕入れ、調達、物流などでのシナジー(相乗)効果を期待している。買付代金は約20億6000万円。

一般株主からの応募は想定しておらず、TOB成立後もライトオンの上場は維持する予定。TOBに先駆けてライトオンは創業家の資産管理会社を引受人とする第三者割当増資を実施する。第三者割当増資の払込金額は6億5000万円。TOBでは創業家関連の株主から52.96%の株式を取得する。

買付価格は1株当たり110円で、公表前営業日での終値311円に対して64.63%のディスカウントとなる。買付予定数の上限は1879万6230株(所有割合52.96%)、下限は1842万7676株(同51.93%)。応募が上限を超えた場合は超過分を、下限に満たない場合は全部を買い付けしない。

ライトオンはTOBについては賛同するが、買付価格の妥当性については意見を留保し、株主の応募については中立の立場を取ると表明した。

TOBの開始は2024年12月上旬、公開買付代理人は野村証券を予定している。

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