日特建設は9日、気泡コンクリート工事大手の麻生フオームクリートをTOB(株式公開買い付け)などで完全子会社化すると発表した。日特と麻生フオームはいずれも麻生(福岡県飯塚市)傘下の上場企業で、グループ内再編の一環。
買付価格は1株につき680円で、TOB公表前営業日の終値546円に24.54%のプレミアムを加えた。買付予定数は129万3729株。買付予定数の下限は所有割合4.56%にあたる15万5800株と、TOBに応募しない麻生の所有分と合わせて3分の2の66.67%超となる水準に設定した。
買付期間は12月10日~2025年1月28日の30営業日。決済の開始日は同2月4日。公開買付代理人は三菱UFJモルガン・スタンレー証券(復代理人はauカブコム証券)。
TOB成立後、日特建設は麻生から麻生フオーム株を1株500円で買い取る。これにより、麻生フオームは東証スタンダード市場への上場が廃止となる。
麻生フオームクリートは1961年に麻生産業(現麻生)の子会社として建築用気泡コンクリートの製造と現場工事を目的に設立。