セブン&アイ・ホールディングスは、コンビニエンスストア事業に経営資源を集中させるため、業績不振が続くイトーヨーカ堂などの非中核事業を傘下に置く中間持ち株会社のヨーク・ホールディングス(東京都千代田区)を米投資ファンドのベインキャピタルに売却する。
ベインが設立する買収目的会社に対し、セブンが35.07%、創業家が4.93%を再出資することになっており、ベインの保有割合は最終的に60%となる。
セブンはカナダの小売大手、アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けている。対抗策として、創業家主導でMBO(経営陣が参加する買収)を通じた株式の非公開化を模索したが、資金調達のめどが立たず、これを断念。収益源のコンビニ事業に専念し、単独での成長路線を目指す。
ベインへの譲渡価額は8147億円を見込む。一連の取引は2025年9月1日に完了させる予定。