亀田製菓は2012年にオーガニック・グルテンフリーのクラッカーなどを製造する米国Mary’s Gone Crackers, INC.(MGC、ネバダ州)を子会社化した。しかし、原材料価格の高騰などによる事業環境の変化で業績が急速に悪化し、債務超過に陥っていた。

米国事業の再構築が急務となる中、MGCを切り離し、現在持ち分法適用関連会社(三菱商事と折半出資)で6月に完全子会社化する現地菓子メーカーのTH FOODS, INC.(イリノイ州)に経営資源を集中させることにした。MGCは売上高51億6000万円、営業利益△8億7600万円、純資産△53億3000万円(2023年12月期)。

譲渡価額は非公表。譲渡日は2025年4月30日(米国東部時間)。MGCへの貸付債権(約86億円)についてDES(債務の株式化)を実施したうえで、同社の全株式を譲渡する。譲渡先はカナダ食品会社Dare Foods, LTD.(オンタリオ州)傘下の米国ROSSEAU INCORPORATED(デラウェア州)。

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