SBIホールディングス傘下のSBI新生銀行(東京都中央区)は、持ち分法適用関連会社のNECキャピタルソリューションとの事業連携を推進するため、TOB(株式公開買い付け)により株式を追加取得して資本関係を強化すると発表した。SBI新生銀行はNECキャピタルの株式33.29%を所有する筆頭株主で、TOBを通じてNECと三井住友ファイナンス&リースから株式10.19%を取得し、持ち株比率を43.48%に高める。

NECキャピタルはTOB成立後も上場を維持する。

買付価格は1株につき3750円。TOB公表前営業日の終値3785円に対して0.92%のディスカウントとなる。買付予定数は取得予定株式と同数の219万5275株で、下限は設定していない。買付期間は5月27日~6月23日の20営業日。決済の開始日は6月30日。公開買付代理人はSBI証券。買付代金は約82億3200万円。

NECキャピタルはTOBに賛同を表明したが、買付価格の妥当性については判断を留保し、TOBに応募するかについては株主に判断を委ねるとした。

SBI新生銀行は2024年10月にNECキャピタルの株式を取得して持ち分法適用関連会社化した。今回のTOBにより、リース事業での新たな事業機会の創出や、ストラクチャードファイナンス事業分野での連携強化、不動産投融資事業や環境エネルギー事業の強化などの相乗効果を見込む。

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