三菱電機は、鉄道・交通・電力といった社会インフラや製造設備を監視・運用するOT(オペレーショナル・テクノロジー)関連のセキュリティー事業を抜本的に強化する目的で、この分野のソリューション提供に強みを持つ米国Nozomi Networks Inc.(サンフランシスコ)を子会社化する。OTセキュリティーをめぐっては、サイバー攻撃の増加や国際的な規制強化(対策の義務化)への対応などから対策の重要性が増しており、グローバルな体制づくりを急ぐ。

三菱電機は2024年にNozomiと協業契約を結び、現在、同社に7%を出資する。逆三角合併の手続きなどを通じてNozomiを完全子会社化する。Nozomiの2024年12月期売上高は約110億円。

取得価額は約1304億円(約8億8300万ドル)。2025年中の買収完了を見込む。

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