みずほリースは、TOBによりジャパン・インフラファンド投資法人の上場を廃止することで、同社の再生エネルギー発電事業を自前で最適運営できる体制に再編するのが狙い。併せて自社の顧客や電力購入・販売業者とのパートナーシップを活用し、固定価格買取(FIT)制度が終了した後の収益の不安定化に備える。

ジャパン・インフラファンドはTOBに賛同し、投資主に応募を推奨している。TOB成立後、同法人は東証インフラファンド市場市場への上場は廃止となる。

ジャパン・インフラファンドの資産運用会社は、丸紅傘下のジャパン・インフラファンド・アドバイザーズ(JIA、東京都中央区)。TOB完了後、みずほリースは新たに49%のJIAの株式を取得し、同社の持ち株比率が51%に下がった丸紅と共同経営体制へ移行する。

公開買付者は傘下のMMパワー(東京都港区)。買付代金は約285億円。買付価格は1投資口につき6万5000円で、公表前営業日の終値5万3600円に対して21.27%のプレミアムを加えた。

買付予定数は43万9220投資口で、下限は所有割合66.67%にあたる29万2814投資口。買付期間は2025年11月7日から2025年12月19日までの30営業日。決済の開始日は2025年12月26日。公開買付代理人はSMBC日興証券。

ジャパン・インフラファンドは2019年に設立、2020年に東証インフラファンド市場に上場した。

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