中古品の小売事業を展開するワットマンは、株式の非公開化により目先の株価や業績動向にとらわれず、中長期の視点で事業の抜本的な強化を進められる体制を構築する。リユース品市場やホビー市場の拡大が続く中、総合リユース店やカメラ専門店の両業態についての出店増や、M&Aを通じた成長加速を目指す。

国内投資ファンドのIAパートナーズ(東京都港区)がMBO(経営陣による買収)の一環としてTOB(株式公開買い付け)を実施する。

ワットマン株式の買付価格は1株につき972円。TOB公表前日の終値780円に24.62%のプレミアムを加えた。買付予定数は657万5235株。下限は所有割合41.06%にあたる359万2600株。買付代金は63億9100万円。

ワットマンの筆頭株主で社長を務める川畑泰史社長が家族を含めて所有する24.14%の株式はTOBに応募しない。残る株式がTOBの対象で、創業家は所有するすべての株式22.72%をTOBに応募する(TOB成立後、一部再出資を予定)。

買付期間は2月16日~4月2日の32営業日。決済の開始日は4月9日。公開買付代理人はSMBC日興証券。

ワットマンはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。

TOBが成立すれば、同社の東証スタンダード市場への上場は廃止となる。

ワットマンは1978年、電化センターシミズとして設立。1990年に現社名に変更し、リユース品の小売業に参入した。1992年に株式を店頭登録した後、2004年にジャスダック市場に上場(2022年4月に東証スタンダード市場へ移行)。

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