【3月資本提携サマリー】SBIが「東京ガールズコレクション」運営のW TOKYOなど4社に出資

3月中、動きが際立ったのはインターネット金融大手のSBIホールディングスだ。国内最大級のファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」を運営するW TOKYO、東急不動産ホールディングスなど4社との資本業務提携を発表した。

SBI、次世代IP発掘・育成を推進

SBIホールディングスは金融、IT、エンターテインメントを融合した新たな“生態系(エコシステム”構築を進めており、その一環としてW TOKYO株式の6万株(保有割合2.18%)を取得した。将来的に議決権ベースで5%以上の取得を検討するとしている。

W TOKYOが運営するTGCは「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに、2005年8月から年2回ペースで開かれ、モデル、タレント、アーティスト、動画クリエーターなどのトップインフルエンサーが一堂に会する。

TGCの強力な発信力と、SBIグループが持つIP(知的財産)・コンテンツを掛け合わせ、次世代タレントやIPの発掘・育成、メディアの共同展開などにつなげるのが目的だ。

同じくIP関連で、SBIはプロアスリートの放映権やIP、肖像権を中心としたスポーツマネジメントを手がけるセカンドキャリア(東京都渋谷区)に20%を出資し、持ち分法適用関連会社とすることを決めた。

東急不動産HDとは「広域渋谷圏」で協業

SBIと東急不動産ホールディングスは成長産業であるコンテンツ領域や、東急グループの地盤である広域渋谷圏を中心とした国際競争力のある街づくりの推進などで協業を進めることで合意した。

SBIは東急不動産HDの株式500万株を2026年12月までに取得する。その後、合計1000万株(同1.39%)を上限に株式を追加取得する可能性があるという。一方、東急側はSBIグループが新設する1000億円規模のコンテンツファンドに50億円を出資する予定。

このほかに、SBIはブロックチェーン(分散台帳)技術を使って小口化した不動産ファンドを提供するデジタル証券(東京都港区)に20%超出資し、持ち分法適用関連会社化する運びとなった。

プロネクサス、ベトナム事業で横浜銀と提携

上場企業のディスクロージャー・IR(投資家向け広報活動)支援のプロネクサスも複数の資本業務提携を発表した。

一つは同社ベトナム子会社のプロネクサスベトナム(ホーチミン)に対する横浜銀行の出資(1.45%)。複雑化する現地法規制に対応するための専門家チーム(会計・税務・労務)の立ち上げなどを予定している。

もう一つはサステナビリティー情報開示向けソフトウエア開発のBooost(東京都品川区)が実施した第三者割当増資の引き受けで、6.8%を出資(議決権のない優先株)した。

サステナビリティー情報は財務情報だけでは把握しきれない、気候変動対策など企業の中長期的な持続可能性に関する非財務情報を指す。

プライム上場企業は2027年3月期から国際的な基準に整合した形での開示が段階的に義務付けられる。

こうした動きを踏まえ、プロネクサスとbooostは財務・非財務情報を統合した新たな開示プラットフォームの共同開発などに取り組む。

コンテンツの投稿・販売メディア「note」を運営するnoteは、KADOKAWAへの第三者割当増資を行い、5.21%の出資を得た。noteからの書籍化や、グッズやイベントを前提としたデジタル発の次世代コンテンツ開発の仕組みづくりを推し進める。

Terra Drone、ウクライナ企業に出資

迎撃ドローン(無人機)を開発・製造するウクライナ企業のアメイジング・ドローンズへの出資を発表したのはTerra Drone。出資額は10万ドル(約1500万円)。

Terraはこれまで測量・点検などの産業用ドローンサービスを手がけてきたが、防衛装備品市場に本格参入。新型迎撃ドローン「Terra A1」の発売を予定している。

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文:M&A Online

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