【2026年】マルハニチロ、第一生命HD、サッポロHD…今年もこんなにあるよ!上場企業の社名変更

新年スタートの1月1日付で社名変更した上場企業は8社。Trailhead Global Holdings、Hiクラテス、ユニソルホールディングス…。

新社名を聞いても、旧社名がピンとこない場合も少なくないかもしれない。この先、3月にマルハニチロ、4月に第一生命ホールディングス、7月にサッポロホールディングスといった有名どころの社名変更も控える。

ワイエスフードは持ち株会社「Trailhead Global」 へ

Trailhead Global Holdingsに1日付で社名を改めたのは、「九州筑豊ラーメン山小屋」を展開するワイエスフード。持ち株会社制への移行に伴う変更で、Trailhead(トレイルヘッド)は登山口を意味する。

同社は中長期方針で、主力のラーメン業態にとどまらず、多様なジャンルを取り込む「総合飲食プラットフォームへの進化」を掲げ、アジアなど本格的な海外展開も視野に入れており、その頂に挑む決意を込めた。

実際、2025年中はM&Aによって、焼き肉、洋食、居酒屋、ハンバーガーの各業態に矢継ぎ早に参入を果たしている。

同じく1日付でユニソルホールディングスに改めたのはフルサト・マルカホールディングス。建設資材・機械工具製造のフルサト工業と産業機械商社のマルカが2021年10月の経営統合後から用いてきた共通ブラントの「ユニソル」と社名を統一した。

八十二銀行は長野銀行との合併に伴い、「八十二長野銀行」を発足させた。歯科医院向けシステム開発の東和ハイシステムは、主力商品の総称である「Hiクラテス」を社名にした。

マルハニチロ、「Umios」として再出発

2026年に社名変更を予定する上場企業は29社(昨年末時点)を数える(一覧表)。目立つのはローマ字表記への移行だ。11社が丸ごとローマ字社名に一新し、2社がカタカナとの組み合わせ。

水産最大手のマルハニチロは3月1日、「Umios(ウミオス)」に社名を変更する。

「海」と、英語の「one」「solution」の頭文字。海を起点に、地球を一体(one)となって、食を通して地球規模の社会課題を解決(solution)するとの決意を表す。

同社は2007年にマルハとニチロの経営統合で発足。それぞれの前身である旧大洋漁業は捕鯨、日魯漁業は北洋漁業に長くかかわったルーツを持つ。

4月1日の変更、10社がスタンバイ中

新年度入りする4月は早くも10社が社名変更のスタンバイ中だ。第一生命ホールディングスは「第一ライフグループ」とする。非保険事業や海外事業の拡大を推進中で、生命保険領域にとどまらない新たな企業像を打ち出す。

同社は2010年に相互会社から株式会社に組織を改め、株式を上場。2016年に持ち株会社制移行後、10年ぶりの社名変更となる。

【2026年】マルハニチロ、第一生命HD、サッポロHD…今年もこんなにあるよ!上場企業の社名変更
第一生命ホールディングスの本社(東京・日比谷)

日本ガイシは「NGK」、ポンプメーカーの帝国電機製作所は「TEIKOKU」のブランド名にそれぞれ社名を統一する。

日本ガイシは1919年、電力用の絶縁体である碍子(がいし)を製造する日本碍子として設立して100年以上使い続けてきた「碍子」を社名から外す。現在はセラミックス技術による半導体材料などのデジタル事業を主力とし、祖業の碍子事業は1割に満たない。

南海電気鉄道は鉄道事業の分社化に伴い、「NANKAI」に改める。

家電量販店の上新電機は「Joshin」に変更し、「電機」の枠にとらわれない柔軟な組織体制への移行を目指すとしている。

機械商社のユアサ商事は創業360年を機に、「YUASA」とする。社会課題の解決を通じてトレーディング(商事)にとどまらない価値創造を実現するとし、英文表記からも商事を意味するTRADINGをなくす。

サッポロHDを改め、「サッポロビール」

サッポロホールディングスは昨年12月末、大型複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」(東京・恵比寿)などの不動産事業を海外投資ファンドに4770億円で売却すると発表。売却で得た資金を酒類事業の成長のために投下し、グループの中長期な企業価値の向上を目指すもので、これに合わせて公表したのが社名変更だ。

酒類事業会社のサッポロビールを7月1日に吸収合併し「サッポロビール」に改め、2003年以来の持ち株会社制を廃止する。23年ぶりに事業会社のサッポロビールを頂点とするグループ体制に戻す。

これまで酒類、飲料、不動産、外食の各事業を独立させて運営してきたが、今年の創業150年とその先を見据えた持続的成長を実現するためには、さらなる収益性の向上と、分散した経営資源の集中が不可欠と判断したとしている。

ゲオホールディングスは創業40年の節目を機に、10月をもって「セカンドリテイリング」に変更する。

同社は1986年にビデオレンタル店として開業したが、今ではモバイル機器や情報家電、ゲームなどのリユース(中古)事業に業態が変化。新社名はsecond‐hand(中古)とretailing(小売り)を組み合わせ、リユース市場での世界的なトップランナーを目指す方向性を表す。

◎2026年:上場企業の社名変更(2025年末時点の予定)

変更日 新社名 旧社名 1/1 GLC GROUP グッドライフカンパニー 〃 Trailhead Global Holdings ワイエスフード 〃 Hiクラテス 東和ハイシステム 〃 コーセーホールディングス コーセー 〃 CRAVIA アジャイルメディア・ネットワーク 〃 ユニソルホールディングス フルサト・マルカホールディングス 〃 八十二長野銀行 八十二銀行 〃 クオンツ総研ホールディングス M&A総研ホールディングス 2/1アスリナジー・スリーホールディングス 2/2 HODL 1 クシム 3/1 Umios マルハニチロ 〃 関通ホールディングス 関通 4/1 サントリービバレッジ&フード サントリー食品インターナショナル 〃 NGK 日本ガイシ 〃 エスクリプトエナジー エス・サイエンス 〃 ストライクグループ ストライク 〃 TEIKOKU 帝国電機製作所 〃 YUASA ユアサ商事 〃 Joshin 上新電機 〃 第一ライフグループ 第一生命ホールディングス 〃 NANKAI 南海電気鉄道 〃 スカパーJSAT スカパーJSATホールディングス 7/1 ダイブグループ ダイブ 〃 サッポロビール サッポロホールディングス 〃 TISI TIS 〃 SAKIGAKEホールディングス 魁力屋 9/29 TSUMUGU HOLDINGS ほくやく・竹山ホールディングス 10/1 セカンドリテイリング ゲオホールディングス 〃 ホッカン ホッカンホールディングス

文:M&A Online

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