自動車部品を製造するフジオーゼックス<7299>が、この2年ほどの間に買収した2社の業績向上に苦戦している。
2025年3月期は両社を含む事業部門である「その他事業」のセグメント利益が赤字に転落した。
同社では買収後に多くの労力を要していることから、今後はシナジーが見込める案件や、ハンドリングしやすい案件を優先し、対象選定の基準を厳格化する。
エンジン搭載車の需要減少に対応
フジオーゼックスは自動車のエンジンバルブ(空気の流入や排気ガスの排出を制御する弁)の大手で、このほかにバルブシート(バルブが閉じた際に燃焼室を密閉する部品)や、リテーナ(バルブなどの固定具)といったバルブ周辺の部品を製造する。
同社によるとEV(電気自動車)の普及に伴い、エンジン搭載車の需要が減少。2030年度には世界全体で2023年度比68%に、日本でも同82%に低下すると見る。
この需要減少を見据え、2031年3月期には全社売上高300億円のうち、新規事業で3分の1に当たる100億円の売り上げを目指している。
新規事業の開拓は、保有技術を活かした事業開発に加え、M&Aを活用する方針だ。
すでに、2023年7月にはリチウムイオン電池向けセパレーター(絶縁材)フィルムの製造に使われる金属ロールやシャフトなどを主力製品とするマルヨシ製作所を子会社化。
さらに2024年7月に、半導体やEVバッテリーの製造などで使用される空気圧機器用金属部品の製造を行っているピーアンドエムを子会社化した。
自動車にこだわらず事業を拡大
両社の業績は、シリコンサイクルの下降やセパレーターフィルム製造設備の受注減などで低迷。
2025年3月期のその他事業のセグメント損益は1億2000万円の赤字(前年度は2200万円の黒字)となった。
それでも同社は、M&Aを活用した新規事業拡大の方針を維持。買収先企業の育成やシナジーが得られそうな分野への投資を続ける。
今後の対象の選定には、傘下に収めた両社の経営改善の経験を踏まえ、シナジーの大きさやハンドリングの容易さなどを重視することにした。
分野はエンジン部品以外の事業を中心とし、自動車業界にこだわらない広い視野で事業拡大を検討していく。
目標の100億円とは大きな隔たりが
フジオ-ゼックスは1951年に、エンジンバルブの製造・販売を目的に東京都内に設立された園池バルブが前身。
1952年に富士バルブに社名を変更し、翌1953年に大同製鋼(現 大同特殊鋼)が資本参加。
1992年に現在のフジオ-ゼックスに社名を変更した。
M&Aでは、マルヨシ製作所とピーアンドエムを子会社化する前の2016年に、三菱重工工作機械の中実バルブ事業を取得した実績がある。
2025年3月期は、自動車部品事業が国内外で好調に推移し、これに伴って採算性も改善。
売上高は255億4400万円(前年度比9.2%増)、営業利益は26億1600万円(同60.8%増)と増収営業増益となった。
しかし、新規事業である、その他事業は8億4200万円(売上高構成比約3%)にとどまり、目標の新規事業売上高100億円とは大きな開きがある。
買収対象の選定基準は強化されるものの、新規事業の売上高目標達成にはM&Aが不可欠と見られる。
文:M&A Online記者 松本亮一
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