物言う投資家ブルーベル、ブラックロックCEO退任要求
[6日 ロイター] - ロンドン拠点の小規模な物言う投資家、ブルーベル・キャピタル・パートナーズの幹部2人が世界最大の資産運用会社である米ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)に11月10日付で書簡を送り、退任を要求していた。ブラックロックの環境・社会・統治(ESG)投資重視が実態はグリーンウオッシュ(見せかけ)に陥りかねない状態で、フィンク氏が迷走の張本人だと批判している。
ロイターが今週6日書簡を確認した。ブルーベルは2019年創業で運用資産は約2億5000万ドル。ブラックロックの運用資産は10兆ドルを上回り、長くCEOとして君臨するフィンク氏は政財界のご意見番的な存在だ。
書簡はブラックロックがESG投資重視をうたい、気候変動やエネルギー関連の政策を巡り世論に影響を与え得る世界最強の運用会社としての立場も利用しながら、実際には戦略の後押しを怠っていると批判。そうしたギャップが顧客の離反を招き、ESGへの思わぬ悪評を看過できないほどにかき立てていると糾弾している。
ブルーベルはこれまでに英医薬品グラクソスミスクラインやスイスの資源グレンコア、フランスのメディア・通信ビベンディ、フランスの食品ダノンなどの大手企業にアクティビストファンドとして対峙。ダノンではエマニュエル・ファベールCEOの解任劇につながった。ただ、ベルギー化学企業ソルベイにCEO解任の圧力をかけた際など、ブラックロックが支持しなかった事例は幾つかある。
フィンク氏はたびたび米政権閣僚候補にも取り沙汰され、ブラックロック幹部陣は政策立案者の相談をしばしば受けてきた。フィンク氏は毎年1月、投資家宛てにCEOからの書簡を送っており、企業に対しては利益市場主義ではない大義が必要だと訴えてきた。
ブラックロックは逆にESG戦略の必要を認めない米共和党側から資金引き揚げなどの逆風にもさらされている。

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