2025年6月9日

共栄セキュリティーサービス<7058>、警備業の常総警備保障を子会社化

警備会社の共栄セキュリティーサービスは、規模拡大による価格交渉力の強化や人員確保を目的に茨城県を拠点とする常総警備保障(茨城県つくば市)を子会社化した。茨城県やその隣接県で展開する自社拠点と連携し、収益機会の拡大と利益成長を狙う。常総警備保障は工場などの施設警備や工事現場の交通誘導警備を手がける。

同社は売上高2億1800万円、営業利益△500万円、純資産6億円(2025年3月期)。

ラクスル<4384>、トスネット<4754>傘下でダイレクトメール発送代行のメーリングジャパンを子会社化

印刷・広告のプラットフォーム事業を展開するラクスルは、メーリングジャパン(仙台市)を子会社化することで、印刷物の発送までの一連のオペレーション機能を獲得し、個人情報保護に厳格な大企業向けサービスを強化する。メーリングジャパンは警備業のトスネットの子会社で、日本郵便の「ゆうメール」によるダイレクトメールの発送代行と、発送物の宛名印字、封入・封かん業務を手がけている。

富士通ゼネラル<6755>、パワーモジュール事業をインド企業2社に譲渡

富士通ゼネラルは、事業基盤の強化に向けて電子デバイス事業のポートフォリオ見直しを進めており、その一環。傘下の富士通ゼネラルエレクトロニクス(岩手県一関市)が手がける産業機器向けのパワーモジュール事業を、半導体メーカーのインドL&T Semiconductor Technologies Limited(LTSCT、ベンガルール)に譲渡し、同事業から撤退する。生産設備については、LTSCTから生産を受託するKaynes Semicon Private Limited(カルナータカ州)に譲渡する。

ANAPホールディングス<3189>、AtoZからアパレルブランド「BASICKS」を取得

ANAPホールディングスは、グループのクリエイティブ資産の強化と新たな顧客層の獲得を目的に、アパレルメーカーのAtoZ(東京都港区)から「BASICKS(ベイシックス)」ブランドを取得する。ANAPの既存事業と競合することなく、ブランドポートフォリオの多角化を進めることができ、今後推進する事業領域との親和性も高いと判断した。

ダイケン<5900>、精密板金加工の三木製作所を子会社化

建築金物メーカーのダイケンは、精密板金加工と自転車駐輪機の生産を手がける三木製作所(堺市)を子会社化し、西日本地域での駐輪機の生産体制を整えるほか、自社の商品アイテム数を増やす狙い。三木製作所は1968年設立で多品種少量生産を強みとしている。同社は売上高8億1600万円、営業利益5000万円、純資産4億5400万円(2025年1月期)。

ウィザス<9696>、日本産業推進機構によるTOBを受け入れて株式を非公開化

学習塾「第一ゼミナール」や通信制高校を展開するウィザスは、国内投資ファンドの日本産業推進機構(NSSK、東京都港区)のTOB(株式公開買い付け)を受け入れて株式を非公開化する。人口減少や少子化、オンライン化の加速、生成AI(人工知能)の普及など、教育業界を巡る環境が厳しさを増すなか、NSSKグループの経営ノウハウや投資実績を活用し、経営環境の変化に対応可能な組織づくりやガバナンスの強化を進めるのが狙い。

2025年6月10日

トヨタ自動車<7203>、独ダイムラーとの合弁持株会社の傘下で日野と三菱ふそうを経営統合

トヨタ自動車は子会社の日野自動車と独ダイムラートラック子会社の三菱ふそうを新設持株会社の傘下で経営統合することにより、互いのCASE(コネクティッド、自動化、シェアリング、電動化)技術を活用し、グローバルで商用車ビジネスの強化を狙う。日野を株式交換完全子会社、三菱ふそうを株式交付子会社とする。

九州フィナンシャルグループ<7180>、ICTソリューション事業のパステムソリューションズを子会社化

九州フィナンシャルグループは子会社の鹿児島銀行(鹿児島市)を通じて、ICT(情報通信技術)ソリューション事業を手がけるパステムソリューションズ(鹿児島市)を子会社化し、地域や顧客のデジタル化支援を強化する。パステムソリューションズは学校や官公庁、企業向けのシステム開発・販売を手がける。

米電子部品大手のBourns、東京コスモス電機<6772>をTOBで子会社化へ

米電子部品大手のBourns,Inc(カリフォルニア州)は子会社のSPC(特別目的会社)Bourns Japan Holdings LLC(デラウェア州)を通じて、可変抵抗器や車載用電装部品メーカーの東京コスモス電機を完全子会社化することで事業ポートフォリオの拡充を狙う。センサーやEV(電気自動車)向けバッテリー関連製品の共同開発などに取り組む。両社の生産拠点の補完関係や研究開発部門の強化によるシナジーも期待している。

2025年6月11日

トライト<9164>、米カーライルによるTOBで株式を非公開化

トライトは医療・福祉分野の人材紹介・人材派遣サービスを手がけている。米投資ファンドのカーライル・グループは、少子高齢化による医療福祉業界の人手不足が続く中、人材紹介・人材派遣市場は今後も拡大が見込まれると判断。トライトを投資対象として子会社化し、カーライルの経営資源や人材ネットワークを投入することで中長期的な成長を支援する。

日鉄ソリューションズ<2327>、ITサービスのインドネシアWCSアビセナを子会社化

日鉄ソリューションズは、インドネシアでITサービスを展開するPT. WCS ABYAKTA NAWASENA(WCSアビセナ、ジャカルタ)をグループ化し、東南アジアでの事業展開を強化する。WCSアビセナは米マイクロソフト製品を中心としたコンサルティングや構築、運用保守サービスの提供で20年超の業歴を持つ。日鉄ソリューションズはインドネシア子会社のPT. NSSOL SYSTEMS INDONESIA(ジャカルタ)と顧客基盤やノウハウの共有が見込めると判断。将来的にはASEAN(東南アジア諸国連合)全域への事業拡大を目指す。

ブックオフグループホールディングス<9278>、中古品輸出入・販売のカザフスタンJ&K TRADINGを現地合弁相手に譲渡

リユース大手のブックオフグループホールディングスは、カザフスタンでの事業環境の変化に伴い、現地子会社のJ&K TRADING LLC(アルマトイ)の全持ち分55%を現地合弁パートナーに譲渡する。ブックオフは2024年4月に同社を設立し、直営4店舗を出店。

今後は事業リスクを最小化するため、直営店方式から加盟店ビジネスに切り替えて店舗展開を進める。

ノバシステム<5257>、ソフト開発のベトナムVIET NHAT SOFTWARE を子会社化

ソフトウエア開発事業を手がけるノバシステムは、関連会社のVIET NHAT SOFTWARE JOINT STOCK COMPANY(ベトナム、ハノイ市)の株式を追加取得し子会社化した。同業の同社が持つ技術力、生産力を活用し、グループの事業基盤の強化と事業拡大を図る。

GENDA<9166>、米VENUplusのミニロケ事業を取得

GENDAは国内外でゲームセンター事業を展開。米国子会社のNational Entertainment Network, LLC(コロラド州)がVENUplus, Inc.(フロリダ州)のミニロケ(スタッフの常駐しないゲームコーナー)事業を取得する。約1100カ所のミニロケを獲得し、事業基盤の強化を図る。

インターアクション<7725>、脱臭装置製造子会社のエア・ガシズ・テクノスを筑豊商会に譲渡

インターアクションは、イメージセンサ向け製品の製造を主力とする。事業ポートフォリオ見直しの一環で、脱臭装置の製造などを手がける子会社のエア・ガシズ・テクノス(東京都台東区)の全株式を譲渡する。譲渡先は、高圧ガス、プロパンガス、ガス機器の販売を手がける筑豊商会(福岡県飯塚市)。エア・ガシズ・テクノスの直近業績は売上高9億1100万円、営業利益2900万円、純資産2億8800万円(2024年12月期)。

GENDA<9166>、アミューズメント施設運営の米Barberio Music Companyを子会社化

GENDAは国内外でゲームセンター事業を展開。米国子会社のKiddleton, Inc.(テキサス州)を通じて、同国でアミューズメント施設12店舗、ミニロケ(スタッフの常駐しないゲームコーナー)を89カ所運営するBarberio Music Company(テキサス州)を子会社化する。事業強化の一環。

2025年6月12日

コンフィデンス・インターワークス<7374>、テレビ番組制作・人材派遣のBRAISEを子会社化

ゲーム・エンタメ業界を中心とした人材派遣を展開するコンフィデンス・インターワークスは、テレビ番組制作や人材派遣を手がけるBRAISE(東京都港区)を完全子会社化することで、企業向け動画制作市場の開拓を狙う。併せて、自社拠点の提供によるBRAISEの中部・関西圏への進出も支援する。

ゲーム・エンタメ業界と映像制作業界は親和性が高いと判断した。

トーホー<8142>、国産鶏肉加工の三協流通グループを子会社化

業務用食品卸のトーホーは、京阪神・中国地区で国産鶏肉の生産・加工を手がける三協流通グループを傘下に取り込み、国産チルド商品の拡充や販売網の拡大を見込む。三協流通グループは三協食鳥(岡山県津山市)など6社で構成され、外食産業や学校給食、食品スーパーなどに鶏肉を販売している。グループ合算の業績は、売上高99億1000万円、営業利益2億5200万円、純資産7900万円(2024年3月期)。

2025年6月13日

ホシザキ<6465>、食品陳列用ショーケースメーカーの米国Structural Concepts Corporationを子会社化

厨房機器メーカーのホシザキは、食品陳列用ショーケースメーカーの米国Structural Concepts Corporation(ミシガン州)を傘下に収め、米国での商品ラインアップを拡充する。現地の顧客層拡大とともに、生産部材の共同購入やサービスネットワークの共有などの相乗効果を見込む。

ウイルコホールディングス<7831>、ウエーブからネット印刷・FA事業を承継した新設会社を子会社化

印刷事業を手がけるウイルコホールディングスは、ウエーブ(滋賀県守山市)のネット印刷販売事業とFA(ファクトリー・オートメーション)事業を取得する。ウエーブのネット印刷販売事業は徹底したマニュアル化による受注体制に強みを持ち、ウイルコはそのノウハウや顧客の獲得による収益拡大を見込んでいる。また、ウエーブが自社工場の自動化のために立ち上げたFA事業は、人手不足に悩む製造業向けに需要拡大が期待できるとみている。

ヒガシホールディングス<9029>、ICT機器導入関連サービスのピアレスを子会社化

物流・倉庫事業のヒガシホールディングスは、グループで手がけるITサービス事業の強化を目的に、ICT(情報通信技術)機器導入関連サービスのピアレス(東京都墨田区)を子会社化する。ピアレスは首都圏で、システムの企画からキッティング、データ消去、サーバー構築のほか、常駐・リモートによる運用支援など幅広いITサービスを提供している。同社は売上高3億9600万円、純資産2億4000万円(2025年3月期)。

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