2025年7月28日

ヒロセ電機<6806>、半導体テスト製品メーカーのエス・イー・アールを子会社化

コネクター専業メーカーのヒロセ電機は、エス・イー・アール(東京都品川区)を子会社化し、エレクトロニクス分野で市場ニーズに合わせた製品開発の実現につなげる狙い。自社の製造ノウハウや商品開発力、販売網を活用することで、エス・イー・アールの事業拡大を支援する。エス・イー・アールは半導体テスト製品の製造・販売を手がけ、国内外の業界リーディング企業を顧客に持つ。

サンリオ<8136>、XRを活用したアニメグッズ制作のGugenkaを子会社化

サンリオはGugenka(新潟市)を子会社化することで、XR(クロスリアリティー=現実と仮想の世界の融合)コンテンツの制作・販売機能の獲得や、IP(知的財産)ホルダー向けの営業力強化を狙う。長期ビジョンに掲げるグローバルIPプラットフォーマーの実現に向けた投資の一環。GugenkaはXRを活用した日本アニメのデジタルグッズ制作・販売や、コンテンツ制作などを手がけ、サンリオが開催する大規模なメタバースイベントで企画制作を担当するなどかねて取引関係にあった。

サンワテクノス<8137>、ミネベアミツミ<6479>傘下でワイヤーハーネス製造販売の英国HTK Europeを子会社化

独立系技術商社のサンワテクノスは、産業用エレクトロニクス・メカトロニクス関連のグローバル展開を強化しており、その一環。英国HTK Europe Limited(サウス・ウェスト・イングランド)を子会社化することで、ワイヤーハーネスを中心とした製造機能を取り込み、欧州で製造・販売・サービスの一貫体制を構築する。HTK Europeは電子機器・通信機器のコネクタの輸入販売、ワイヤーハーネスや制御盤の製造販売を手がける。

萩原電気ホールディングス<7467>と佐鳥電機<7420>、2026年4月に経営統合へ

車載用半導体商社の萩原電気ホールディングスと電子部品商社の佐鳥電機は、次世代自動車やIoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)といった分野で半導体関連のニーズが急速に高まる中、両社の経営資源を集中して持続的な成長を実現するため経営統合に踏み切る。取扱商品や顧客基盤の拡大、成長著しいインドをはじめとする海外市場への展開加速などの相乗効果も見込む。

2025年7月29日

オリジナル設計<4642>、上水道設計・監理の日本技術サービスを子会社化

オリジナル設計は水インフラのコンサルティング事業が主力で、下水道の設計・監理に強みを持つ。上水道事業を主軸とする日本技術サービス(神戸市)を子会社化し、上下水道一体の事業ニーズに対応する。

ウシオ電機<6925>、オーストリアams-OSRAMの半導体製造装置向け特殊ランプ事業を取得

ウシオ電機は、半導体分野を中心とした光源事業で収益基盤の強化を進めており、その一環。オーストリアのams-OSRAM AG(シュタイアーマルク州)グループが新設する半導体製造装置向け特殊ランプの製造・販売会社を取り込み、販売拡大や生産の最適化を図る。新設会社の社名や所在地は未定。

コムシード<3739>、GameFi事業「UNIVERSAL STALLION RE」をKING SYSTEMに譲渡

モバイルゲーム・ソーシャルゲームの企画開発を手がけるコムシードは、ブロックチェーン事業に関して不採算事業の整理を進めており、その一環。ゲームをすることで仮想通貨などを得るGameFi事業「UNIVERSAL STALLION RE」を、販売会社のKING SYSTEM.Incに譲渡する。「UNIVERSAL STALLION RE」は子会社のHashLink(東京都新宿区)が開発・運営する競走馬ゲーム。

2025年7月30日

クックビズ<6558>、北海道の惣菜製造販売、マルヒロ太田食品を子会社化

飲食業向け人材サービスを手がけるクックビズは、惣菜製造販売のマルヒロ太田食品(北海道函館市)を完全子会社化することで、既存事業と組み合わせてグループ全体の収益性向上と競争力強化につなげる。

オーウエル<7670>、塗料代理店の明豊商事を子会社化

塗料やセンサーの専門商社であるオーウエルは、塗料販売の明豊商事(水戸市)を完全子会社化することで、コーティング関連事業で国内塗料販売の拡大を図る。

SBIアルヒ<7198>、住信SBIネット銀行<7163>傘下で同業の優良住宅ローンを子会社化

固定金利住宅ローン「フラット35」販売首位のSBIアルヒは、優良住宅ローン(東京都中野区)を完全子会社化することで、営業網の拡大やオペレーション体制の強化を図る。優良住宅ローンは証券化を資金調達手段とした住宅ローン貸出専門のモーゲージバンクとして実績を築いてきた。

フジテック<6406>、スウェーデンの投資ファンドによるTOBを受け入れて株式を非公開化

国内エレベーター・エスカレーター大手のフジテックは、スウェーデンの投資ファンドEQT AB(EQT、ストックホルム)によるTOB(株式公開買い付け)を受け入れ、株式の非公開化を実現する。フジテックは同社株の約3割を保有するアクティビスト(物言う株主)ファンドの香港オアシス・マネジメントと対立、中期経営計画を進めるうえでの阻害要因になっているとし、株式非公開化で影響力排除を狙う。

2025年7月31日

アイビスホールディングス<9334>、持ち分法適用関連会社で中古ブランド品売買のスマイルライフを子会社化

障がい者就労支援のアイビスホールディングスは、持分法適用関連会社で中古ブランド品・貴金属売買のスマイルライフ(名古屋市)を完全子会社化することで、施設外作業所事業拡大などのシナジーを狙う。

アルファポリス<9467>、アニメ制作スタジオのWHITE FOXを子会社化

出版業のアルファポリスは、テレビアニメ制作のWHITE FOX(東京都杉並区)を完全子会社化することで、自社IP(知的財産)のアニメ化などのメディア展開、グッズ販売、ゲーム事業といった事業多角化を進める。

アンビションDXホールディングス<3300>、生成AI事業のLiVrAを子会社化

サブリース(転貸)などの不動産事業を手がけるアンビションDXホールディングスは、ウェブシステム開発や生成AI(人工知能)事業を手がけるLiVrA(横浜市)を完全子会社化することで、新規サービス創出や顧客基盤拡大などを図る。

フジッコ<2908>、中華総菜製造販売のフーズパレットを理想実業グループに譲渡

食品メーカーのフジッコは、子会社で中華総菜のフーズパレット(神戸市)を理想実業(大阪市)の子会社が新設したフーズパレット(同)に譲渡し、コアビジネスの事業強化と中長期の収益基盤構築に向けて事業ポートフォーリオを見直す。

RYODEN<8084>、北弘電社から三菱電機FA機器の代理店事業を取得

三菱電機系商社のRYODENは、電気設備工事や計装設備工事などを手がける北弘電社(札幌市)から三菱電機FA(ファクトリー・オートメーション)機器の代理店事業を取得し、北海道エリアでのFA事業の営業エリア拡大と顧客基盤強化を図る。

ナブテスコ<6268>、油圧機器事業子会社のコムテスコをイタリアComer Industriesに譲渡

精密減速機や油圧機器、自動ドアなどを製造するナブテスコは、中国企業の台頭や建設機械メーカーによる内製化といった事業環境の悪化に伴い、油圧機器事業をComer Industries S.p.A.(エミリア=ロマーニャ州)に譲渡する。

テノックス<1905>、ベトナムのコンクリートパイル製造工場を現地社から取得

建設基礎工事大手のテノックスは、これまでベトナムでコンクリートパイルを販売してきたが、設計から施工までの一貫体制構築のため現地製造工場を取得する。ベトナムでは建築物の約8割に杭基礎工事が必要とされており、日本の高性能な杭製品や施工技術を提供することで新たな成長基盤が確立できると判断した。取得するのはホーチミン市南西約40kmのロンアン省にある工場で、年間生産能力は約25万トン。取得先は現地SINO-PACIFIC CONSTRUCTION CONSULTANCY CO., LTD(ホーチミン)。

エー・ピーホールディングス<3175>、飲食店運営の米AP Company USAをフューチャーバイブスに譲渡

居酒屋「塚田農場」を展開するエー・ピーホールディングスは、業績悪化が続く日本食チェーンを運営する米AP Company USA Inc.(サンフランシスコ州)を、飲食店運営のフューチャーバイブス(東京都中央区)に譲渡することで、経営資源の「選択と集中」を図る。

システムソフト<7527>、APAMANからAGAPを取得してファンド事業に参入

システム開発を手がけるシステムソフトは、APAMAN(東京都千代田区)からAGAP(東京都千代田区)を取得し、ファンド事業に参入。AI(人工知能)や先端テクノロジー関連企業を投資対象とする。

日本調剤<3341>、投資ファンド・アドバンテッジパートナーズのTOBで非公開化

日本調剤はアドバンテッジパートナーズ(東京都港区)が実施するTOB(株式公開買い付け)で株式を非公開化し、経営基盤の強化を目指す。

ケイティケイ<3035>、ITに特化した障がい者就労支援のじぶんスペースを子会社化

オフィス関連通販のケイティケイは、ITに特化した就労継続支援A型事業所のじぶんスペース(名古屋市)を完全子会社化することで、ITソリューション事業の収益強化と障がい者福祉による社会貢献の実現を目指す。

2025年8月1日

共栄セキュリティーサービス<7058>、警備業のデンツートラフィックを子会社化

警備会社の共栄セキュリティーサービスは、人材確保や業務品質の安定化に向けてグループ会社の拡充を目的としたM&Aを進めており、その一環。デンツートラフィック(埼玉県入間市)は約220人の警備員が在籍しており、埼玉県内で展開する他のグループ会社との連携を強化するのが狙い。同社は売上高7億8800万円、営業利益8600万円、純資産6億5300万円(2024年8月期)。

Mipox<5381>、圧着・接着加工のウジケを子会社化

研磨剤・研磨フィルム加工メーカーのMipoxは、ウジケ(東京都江戸川区)を子会社化することで、研磨領域の多角的なサービス提供につなげる。ウジケはラミネート加工をはじめとした塗布加工や、研磨用のバフやパッドの製造を手がけている。

ジョイフル本田<3191>、茨城県でホームセンター運営の本田を子会社化

大型ホームセンターを展開するジョイフル本田は、本田(茨城県土浦市)を子会社化し、「住まいと暮らしの総合センター」としての機能強化と顧客接点の拡大を図る。本田は茨城県内でホームセンター「ホームジョイ本田」を2店舗運営しているが、ジョイフル本田と資本関係はない。同社は売上高63億4000万円、営業利益△7000万円、純資産45億4000万円(2024年8月期)。

エフ・コード<9211>、インフルエンサー支援のReal usを子会社化

エフ・コードはWeb接客支援ツールやチャットボットを開発・運営するほか、子会社を通じてSNS支援やオンラインスクール事業を運営。インフルエンサー向けのビジネス支援やキャリアスクールを展開するReal us(東京都目黒区)を傘下に取り込み、講座開発やキャリア支援など自社のスクール事業拡大につなげる。Real usは2023年6月設立で、売上高2億7400万円、営業利益5100万円、純資産5400万円(2025年4月期)。

日本製鉄<5401>、子会社の黒崎播磨<5352>をTOBで完全子会社化

日本製鉄は、耐火物製造子会社の黒崎播磨をTOB(株式公開買い付け)で完全子会社化する。国内の鉄鋼市場が縮小する中、海外展開や鉄源工程(製鉄プロセスで高炉・製鋼などの耐火物を使用する工程)で一体的なマネジメント体制を築き、競争力を強化することが必要と判断した。完全子会社化によって技術情報の共有などに関する制約を取り除き、海外事業でのリソース活用の拡大や電気炉向け耐火物開発の加速化が可能になると見込んでいる。

レゾナック・ホールディングス<4004>、自動車・産業用鉛蓄電池メーカーのイタリアFiamm Energy Technologyを譲渡

半導体材料大手のレゾナック・ホールディングスは、長期経営計画で世界トップクラスの機能性化学メーカーを目標としており、段階的に事業ポートフォリオの見直しを進めている。傘下で自動車・産業用鉛蓄電池を製造するイタリアFiamm Energy Technology S.p.A.(ヴェネト州)を、欧州の投資ファンドAURELIUSグループの傘下企業に譲渡することで、経営資源をコア事業に再配分し、持続的な成長実現を目指す。Fiamm Energy Technologyは売上高646億円、営業利益17億6000万円、純資産102億円(2024年12月期)。

編集部おすすめ