2025年9月1日

小野建<7414>、鋼材加工販売の丸み興商を子会社化

鋼材・建材専門商社の小野建は、愛知県三河地区の商圏強化のため、鋼材の加工・販売を手がける丸み興商(愛知県豊橋市)を子会社化した。自社拠点と丸み興商との連携による東海エリアの顧客利便性向上が狙い。

久世<2708>、斎藤商業から業務用食品・洗剤卸売事業を取得

業務用食材卸の久世は千葉県房総地域の事業基盤強化のため、斎藤商業(千葉県鴨川市)から業務用食品・洗剤卸売事業を取得する。中期経営計画で「関東における事業基盤強化」を基本施策としており、その一環。

ヒューマンクリエイションホールディングス<7361>、GrowthixからM&A仲介事業を取得

ヒューマンクリエイションホールディングスはITコンサルティング事業を主力とするが、傘下のHCフィナンシャル・アドバイザー(東京都渋谷区)がM&A仲介事業を展開している。中小企業向けM&A仲介に強みを持つGrowthix(東京都港区)の事業を取り込み、取り扱い案件数やカバー範囲の拡大につなげる。

スギホールディングス<7649>、患者支援プラットフォーム運営のノックオンザドアを子会社化

スギホールディングスは、難病・希少疾患領域に専門性を持つノックオンザドア(東京都千代田区)を子会社化することで、てんかん領域の処方箋ニーズへの対応を強化するほか、難病・希少疾患領域での調剤シェア拡大を進める。ノックオンザドアは、てんかん発作記録アプリなど、難病・希少疾患の患者・家族の治療や日常生活を支える「患者支援プラットフォーム」を運営している。

ラオックスホールディングス<8202>傘下のシャディ、甘納豆製造の鈴屋を子会社化

ラオックスホールディングス傘下でギフト販売大手のシャディ(東京都港区)は、甘納豆専門店「銀座鈴屋」の製造部門を担う鈴屋(東京都八王子市)を子会社化した。近年注力しているスイーツ事業で、和菓子ブランドの再構築や高価格帯ギフトへの対応を進めるのが狙い。老舗和菓子メーカーの製造技術とシャディのギフト販売の知見を生かした商品の企画・開発を目指す。

レスター<3156>、ドイツFRAMOSから欧州・北米のソニー半導体製品代理店事業を取得

エレクトロニクス商社のレスターは、デバイス事業部門の重点施策として海外への売上拡大を掲げている。その一環として、電子部品製造・販売のドイツFRAMOS GmbH(ミュンヘン)からソニーセミコンダクタソリューションズ製半導体製品の欧州代理店事業を取得するほか、北米で当該製品の販売権を持つカナダFRAMOS Technologies Inc.(オタワ)を子会社化する。欧米での販売権を獲得し、自社商材とのクロスセルを加速させることで、産業機器領域での事業拡大と海外での販売強化につなげる。

2025年9月2日

Finatextホールディングス<4419>、資産運用相談AIチャット開発のビヘイビアを子会社化

金融機関向け基幹システムを手がけるFinatextホールディングスは子会社のFinatext(東京都千代田区)を通じて、ビヘイビア(東京都目黒区)を完全子会社化して生成AI(人工知能)や顧客ニーズ分析の技術を取り込むことで、金融事業者向けソリューションのラインアップ拡充につなげる。

眼鏡量販店「Zoff」のインターメスティック<262A>、「メガネスーパー」のビジョナリーホールディングスを子会社化

眼鏡量販店「Zoff」を展開するインターメスティックは、「メガネスーパー」運営のビジョナリーホールディングス(東京都中央区)の子会社化を目的に、親会社のHorus HD(東京都千代田区)とHorus(同)の全株式を取得する。「Zoff」と「メガネスーパー」は地域的な重複が少なく、今回の買収により合計600店舗超と商圏が約2倍に広がる。「メガネスーパー」はコンタクトレンズ販売に強みを持ち、眼鏡販売との相乗効果も見込んでいる。

ナガホリ<8139>、宝石・貴金属卸の翔を子会社化

宝飾品製造卸のナガホリは、宝石・貴金属の卸売りを手がける翔(札幌市)を傘下に取り込み、札幌エリアでの富裕層向け販売チャンネルの拡大につなげる。併せて、商品ラインアップの相互補完により、グループ宝飾事業の収益力強化を見込む。

日本電子<6951>、医用機器事業の新設子会社をシスメックス<6869>に譲渡

電子顕微鏡など精密機器、理科学機器製造の日本電子は、簡易吸収分割で医用機器事業を承継した新設会社(東京都武蔵村山市)をシスメックスに譲渡することで、同事業の持続的成長と中長期的な企業価値向上を目指す。

オートバックスセブン<9832>、アヤハディオから自動車用品販売事業、車検・整備事業を取得

オートバックスセブンは、BACS Boots(千葉県印西市)を通じて、ホームセンターのアヤハディオ(大津市)から、ホームセンター4店舗でのタイヤ、オイル、バッテリーなどの販売事業と車検整備事業を取得し、自動車用品販売と自動車整備事業の競争力強化を狙う。オートバックスは、新規拠点・チャネルの拡大を重点施策の一つに位置づけている。

ハウス食品グループ本社<2810>、食品製造子会社のデリカシェフを武蔵野に譲渡

ハウス食品グループ本社は品メーカーでセブン-イレブン・ジャパン向けの総菜・デザート・パンを製造するデリカシェフ(埼玉県久喜市)の全株式を武蔵野(埼玉県朝霞市)に譲渡することで、事業の「選択と集中」を図る。ハウス食品は、現行の第8次中期計画で「スパイス系」「大豆系」「機能性素材系」の3領域をコアの成長領域と位置づけ、経営資源を集中投下する方針。

TalentX<330A>、KIRIKAEからスタートアップ向け採用支援サービスを取得

採用支援プラットフォームを手がけるTalentXは、採用支援事業などを手がけるKIRIKAE(東京都目黒区)からスタートアップ向け採用支援サービスの一部事業を取得し、そのノウハウを自社の人材獲得サービス「My シリーズプラットフォーム」に取り込むことで、支援体制の強化や業容拡大につなげる。

大田花き<7555>、花き卸売の東日本板橋花きを子会社化

花き卸売の大田花きは、同業の東日本板橋花き(東京都板橋区)を完全子会社化することで、首都圏での販売ネットワークの強化と市場機能の補完を図る。併せて、両社の経営資源やノウハウの共有による業務効率化やサービス向上、中長期的な業界再編と市場変化に対応する体制の構築などで相乗効果を見込む。

アルフレッサホールディングス<2784>、医療機器専門商社のミヤノメディックスを子会社化

医薬品卸のアルフレッサホールディングスは、子会社のティーエスアルフレッサ(広島市)を通じて、医療機器・衛生材料の販売や保守、医療用具のレンタルなどを手がけるミヤノメディックス(広島県福山市)を完全子会社化することで、取り扱い品目の拡充や広島県東部での営業力強化を目指す。

2025年9月3日

地域新聞社<2164>、放課後等デイサービス事業を譲渡

千葉県を中心にフリーペーパー「ちいき新聞」を発行する地域新聞社は、経営多角化の一環として2024年4月、障害のある就学児童を支援する放課後デイサービスに乗り出した。しかし、今後事業を拡大していくには相応の時間と人的資源などが必要となることから、ノンコア(非中核)事業と位置付けたもので、今回、黒字化のめどが立ったタイミングでベストオーナーに事業を託すことにしたという。譲渡先の選定は今後進める。

旭松食品<2911>、即席みそ汁向け具材製造の中国子会社「青島旭松康大食品」を現地社に譲渡

旭松食品は高野豆腐を主力に、即席みそ汁、春雨スープなどの加工食品の製造を手がける。青島旭松康大食品有限公司(山東省)は2004年に設立以来、即席みそ汁向け具材を製造してきたが、中国事業拡大に向けたポートフォリオの見直しに伴い、合弁相手の青島康大控股集団有限公司(山東省)に経営の主導権を移管する。旭松食品は出資持ち分90%のうち70.5%を譲渡する。

メディックス<331A>、インサイドセールス事業のSales Labを子会社化

メディックスはインターネット広告関連などのデジタルマーケティング支援を主力事業とするが、Sales Lab(東京都江東区)を傘下に取り込むことで、新たにインサイドセールス領域に本格的に参入する。インサイドセールスは電話やメール、Web会議システムなどを活用した非対面での営業手法を指す。顧客のマーケティング領域にとどまらず、営業支援領域にサービス範囲を広げ、同業他社との差別化につなげる。

イトーキ<7972>、アスカテクノロジーから半導体製造装置事業を取得

オフィス家具大手のイトーキは現行の中期経営計画(2024年1月~26年12月)で重点戦略の一つとして、物流・研究拠点や創薬、医療、半導体製造分野などの専門施設領域での事業拡充を打ち出しており、その一環。アスカテクノロジー(東京都瑞穂町)は半導体製造工程で使われる洗浄装置を主力とする。

マネックスグループ<8698>傘下のコインチェックグループ、暗号資産ブローカーのフランスAploを子会社化

マネックスグループ傘下で暗号資産取引所運営のオランダCoincheck Group N.V.(コインチェックグループ、アムステルダム)は、フランスの機関投資家向け暗号資産ブローカーAplo SAS(パリ)を買収する。コインチェックグループは事業戦略として、欧州など日本国外での暗号資産関連事業の買収を目標に掲げており、その一環。

2025年9月4日

PHCホールディングス<6523>、Senseonics Holdingsに持続血糖測定システム「Eversense」販売事業を譲渡

医療システムを手がけるPHCホールディングス(旧パナソニックヘルスケア)は、スイス子会社のAscensia Diabetes Care Holdings AG(バーゼル)を通じて、持続血糖測定(CGM)システム「Eversense」の販売事業を、同システムを製造する米Senseonics Holdings(メリーランド州)に譲渡することで、自社の収益基盤強化や投資効率向上を目指す。

メディックス<331A>、台湾の亞星通股份有限公司を子会社化

インターネット広告・マーケティングDX(デジタルトランスフォーメーション)サービスのメディックスは、日系企業向けの台湾およびアジア市場での現地市場調査や広告プロモーション、EC(電子商取引)モール支援、物流貿易申請などをワンストップで提供する台湾の亞星通股份有限公司(STA)を子会社化することで、海外での売上拡大や既存顧客の海外マーケティング支援を強化し、事業成長の加速を狙う。

ガーデン<274A>、グッドクリエイトから味噌ラーメンの「萬馬軒」事業を取得

横浜家系ラーメン「壱角家」などを展開するガーデンは、東京都内で4店舗を展開する味噌ラーメンブランドの「萬馬軒」事業をグッドクリエイト(東京都渋谷区)から取得し、ラーメン事業を強化する。

2025年9月5日

HOYA<7741>、音声合成ソフトウエア事業を丸の内キャピタルに譲渡

HOYAは経営資源の最適配置の一環として、グループで展開する音声合成ソフトウエアの開発・販売事業を、国内投資ファンドの丸の内キャピタル(東京都千代田区)が運営する特別目的会社に譲渡する。HOYA自身が手がける同事業の売上高は5億8600万円で、子会社のリードスピーカー・ジャパン(東京都千代田区)に事業を移管後、同社とオランダ子会社ReadSpeaker B.V.、韓国子会社ReadSpeaker Korea Co., Ltd.(ソウル)の3社を譲渡する予定。

富士精工<6142>、中国子会社で超硬工具製造の広州富士工具を現地社に譲渡

金属切削工具メーカーの富士精工は、中国で超硬工具の製造・販売を手がける子会社の広州富士工具有限公司(広東省)を現地リサイクル企業に譲渡することにした。当初は広州富士工具を解散・清算する予定だったが、買収に関心を示す企業が現れたため方針転換した。譲渡先は希少金属リサイクルの広州市自立再生物資回収有限公司(広東省)。

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