旧村上ファンド系のレノ、フジ・メディア・ホールディングス株の保有割合を大幅引き下げ4.34%に 2026年2月の大量保有報告書

M&A Onlineが大量保有データベースで2026年2月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、旧村上ファンド系投資会社のレノが、フジテレビジョンを中核子会社とするフジ・メディア・ホールディングス株の保有割合を0.62ポイント高め、17.95%(報告義務発生日は2026年2月3日)としたあと、13.61ポイント引き下げ、保有割合を4.34%(同2月5日)としたことが分かった。

SBIもフジ・メディア・ホールディングス株の保有割合を引き下げ

フジ・メディア・ホールディングスは2025年7月、レノら(レノを通じて投資活動を行う野村絢氏らを含む)による大規模買い付け行為への懸念を理由に、買収防衛策(対応方針)を導入した。

その後、同社は2025年12月に野村絢氏から大規模買い付け行為に関する趣旨説明書を受領した。

野村絢氏の提案は都市開発・観光事業のスピンオフ(事業部門や子会社を切り離し)、完全売却、DOE(自己資本配当率)4%を下限とする配当方針の公表を条件とするもので、公表が実現すれば買い付けを行わないという内容だった。

フジ・メディア・ホールディングスは2026年2月3日、都市開発・観光事業への外部資本導入の検討開始と自社株買いを決議したと発表した。

これを受け、同日に野村絢氏が趣旨説明書を取り下げ、大規模買い付け行為は撤回された。

また、フジ・メディア・ホールディングスはレノらとの協議の中で、配当や自社株買いを含む株主還元強化などからなる改革アクションプランを強化・公表すれば、レノらが保有するフジ・メディア・ホールディングス株の売却を検討する意向を確認しており、2月3日に自社株買いに応じてレノらが保有株を売却することで合意した。

フジ・メディア・ホールディングスは、レノらが保有株をすべて売却したことが確認できれば、防衛策を撤回する方針としている。

フジ・メディア・ホールディングス株については、レノのほかに投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC)が、5.90ポイント引き下げ、保有割合を1.61%としたほか、総合金融グループのSBIホールディングスも1.68ポイント引き下げ、保有割合を3.44%に縮小している。

麻生、若築建設株の保有割合を41.84%に

2月はこのほかに、旧村上ファンド系の南青山不動産が、段ボール製品を主力とするレンゴーの株式の5.04%と、紙、板紙、パルプの専門商社である日本紙パルプ商事の株式の5.05%を新規保有した。

一方で、中堅ゼネコンの大豊建設の株式については1.08ポイント引き下げ、保有割合を14.50%とした。

また、セメント事業を中核に、医療、教育、人材、建設資材など幅広い分野を手がける麻生が、港湾・海洋土木に強みを持つ中堅ゼネコンの若築建設の株式を0.91%買い増し、保有割合を41.84%に高めた。

同社は保有目的を「安定株主として長期にわたり保有する予定(重要提案行為等を行うことを含む)」としている。

VTuberグループ「にじさんじ」を運営するANYCOLORの株式について、東京海上アセットマネジメントが5.12%を新規保有したあと、1.70%を手放し保有割合を3.42%とした。

2026年2月の大量保有報告などの提出件数は1012件で、このうち保有割合を増やしたのは291件、新規保有は128件、保有割合を減らしたのは507件、契約の変更などは86件だった。

文:M&A Online記者 松本亮一

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