TVアニメ『夢中さ、きみに。』二階堂明役・岡本信彦さん&目高優一役・小野友樹さん対談インタビュー!「声優同士というよりは、友達であり仲間」
岡本信彦_-2

 



 和山やま先生原作の人気コミック『夢中さ、きみに。』は、思春期ならではの人間模様が描かれたオムニバス・ストーリーで、過去にはTBSにて実写ドラマ化、また2025年8月21日(木)よりアニメの放送も決定しています。



 PASH! PLUSではこの度、二階堂明役・岡本信彦さんと目高優一役・小野友樹さんにインタビューを実施。TVアニメ『夢中さ、きみに。』の見どころや収録時のエピソードについて話をうかがいました。



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TVアニメ『夢中さ、きみに。』二階堂明役・岡本信彦さん&目高優一役・小野友樹さん対談インタビュー!「声優同士というよりは、友達であり仲間」
小野友樹



――アニメ『夢中さ、きみに。』への出演が決まった時はいかがでしたか?



岡本:『夢中さ、きみに。』への出演のお話をいただいた時点ではまだ目高役も判明していなかったので「誰が演じるんだろう?」と楽しみにしていました。



小野:僕は原作コミックを読ませていただいたのですが、原作の独特なタッチやストーリーにすごく惹かれたこともあり、出演が決まった時はすごく嬉しかったですね。のぶ(岡本さん)とは2人でガッツリ共演するタイミングが今まであまりなかったので、この機会に一緒に演じることができて良かったと思っています。



――おふたりが演じているキャラクターについて教えてください。



岡本:僕が演じる二階堂は絵のタッチや表情、雰囲気が既に不気味で、ホラー要素を含んだようなキャラクターです。謎多き人物ですが実は“とある秘密”を隠していて、その秘密が明かされる場面は思わずクスッと笑えるし、和やかな気持ちになるんです。原作を読んだ時に他の漫画にはないような感覚になりましたし、同時にやさしい作品だなとも感じましたね。



小野:目高は割と普通の高校生なのですが、二階堂に惹かれてしまったが故に少しおかしな世界へと引きずり込まれてしまう……といったキャラクターで、笑わせるために変顔をしたり、高校生らしいイタズラをしたりと、話が進むごとに面白い一面が次々と出てきます。二階堂と関わっていく上での変化などを含めて考えた時に、目高はすごくいい指標になるなと感じながら演じさせていただきました。

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――キャラクターを実際に演じてみた感想は?



岡本:全体的に難しかった気がします。最初の段階でどのくらい二階堂らしさを出していくかは微調整しながら収録していたのですが、演じていくうちにナチュラルさというか、学生の持つ“つくりすぎない雰囲気”を求められているのかなと思いました。

原作を読んでいる方からしたらかなりアクの強いシーンも、うまく成立させるにはどうすれば良いか思い悩みましたね。



小野:和山先生の絵のタッチも相まって、当初目高はダウナーな印象があったのですが、実際に演じてみたところ音響監督さんからは「もっと普通でいいかもね」というお話がありました。ですので、先生独特の画風に寄せすぎず「普通の表情豊かな高校生」をベースに演じています。二階堂同様に“とある”シーンではエネルギッシュに演じている部分があるので、そこも期待していただきたいですね。



――アニメ『夢中さ、きみに。』の見どころや注目ポイントを教えてください。



岡本:アニメならではのオリジナル要素です。収録時はその加筆部分も面白いなと思いながら録らせていただきました。

あとは小野(友樹)くん演じる目高との掛け合いもすごく良かったと個人的には思っています。特に物語後半の会話シーンでは『夢中さ、きみに。』本来のユーモアな雰囲気や、2人のお互いに対する感情が見え隠れしているように感じました。



小野:二階堂の秘められた二面性をのぶ(岡本さん)が楽しく演じてくれたので、ぜひその辺りに注目していただきたいですね。また、和山先生の描く独特な世界観がアニメでどのように表現されるのかは僕ら自身も期待している部分になりますので、ファンの皆さんもぜひ楽しみにしていただきたいなと思います。



――アフレコ時の印象的なエピソードは?



岡本:僕と小野(友樹)くんは声優同士というよりは友達、仲間としての意識が強かったので、収録時は「ここまで掛け合いできるのって楽しいよね」という会話から始まりました。収録自体は長かった日もあったのですが、その長ささえも充実していて……。でもそれはお互いの関係性がそう思わせてくれたのかなと感じましたし、アフレコ時はふたりでよく話し合いながら作品を作り上げられたように思います。



小野:先程のぶ(岡本さん)も言っていましたが、このメンバーでじっくり作品を作っていける機会をもらえたのが何より嬉しかったですね。収録時間が5時間を超えていた日もあったのですが、これだけ長く時間を使わせてもらって収録できるのは逆に贅沢だったりもするので、その点も印象的だったなと感じます。

また音響監督さん含め一部のキャストのメンバーとは、以前同じスタジオで別作品の収録をしていたこともあり、当時の思い出を語ったりもしましたね。



――作中で目高、二階堂は共学高校に通っていますが、おふたりはどのような学生時代を送っていましたか。



岡本:高校時代は特に内申書を気にしていました。この頃には養成所に通っていたので声優の道へ進もうとしていたのですが、その条件として大学に進学するという親との約束があり……。ですので養成所費用を払うためにバイトをしつつ、大学の推薦を取るために学級委員や応援団として活動したり、無遅刻無欠席を狙ったりしていましたね(笑)。



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――とても模範的な学生ですね。



岡本:かなり模範的だったと思います。とりあえず5教科だと「5」をできるだけ取りながら、あとは「4」だったらいいなと考えていました。ただ英語が本当に苦手で、他の教科は頑張れたのですが英語だけは「3」でしたね。



――小野さんはどうでしたか?



小野:僕は逆で英語には不自由のない生活でした。幼稚園から小学校低学年くらいまで英会話教室にずっと通っていたこともあり英語のテストはほぼ100点で、小3の時には英検3級も取りました。その分他の勉強に時間が使えるので、すごくラッキーでしたね。



岡本:英語喋れるんだ!すごい!



小野:受験の時も武器になったのですが、今ではサッパリです(笑)。点数のための勉強になっていくと本当に喋れなくなってしまうんですよね。



岡本:そうだよね。そうやって抜けていくんだよね。



小野:本当にそうでした(笑)。勉強以外だと高校時代はサッカー部に入っていて、毎朝1人で練習していた記憶があります。

レギュラーではなかったのですが、今年現場で会った同い年のスタッフさんで、当時僕の学校と練習試合をしたという方がいて……。その方から「小野さんに何点も入れられて、当時僕の周りで小野さん話題になっていました」という話を聞きました。僕としては孤独な学生生活を送っていたつもりだったのですが、不思議な高校時代だったことが後々わかってきましたね(笑)



――最後に、放送を楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。



岡本:1つのアニメに複数のストーリーが混ざった“オムニバス形式”というのも見どころの1つだと思いますし、我々「うしろの二階堂」チームはメチャメチャ面白い空気感で作れているのではないかなと感じています。ぜひアニメを観ていただきながら、その独特な雰囲気やお芝居を堪能していただけたらと思います。

また、『カラオケ行こ!』をはじめとした他作品の仕上がりを僕自身もファンとして味わいたいなと思っていますので、ともに楽しみましょう!



小野:ここまでお話しさせていただいて、オススメの部分や見ていただきたい想いは伝わっていると思うのですが、『カラオケ行こ!』も含めると作品内に小野が“3人”出演しているところも他の作品にはあまりない見どころかなと感じています(笑)。

また先程のぶ(岡本さん)も言っていた通り、他のストーリーも本当に面白いんですよ。別作品にもそれぞれ魅力があり、僕らも楽しみにしているので、ぜひ全編通して見ていただけると幸いです。



そして、アニメを通して和山作品に興味を持った方は、ぜひ原作コミックも手に取っていただけたら嬉しいなと思います。



Text=渡辺美咲



『夢中さ、きみに。』


ABEMA 8月21日(木)より毎週木曜22:00~

その他サイトも8月24日(日)22:00~順次配信予定



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夢中さKV-2



【スタッフ】

原作:和山やま『カラオケ行こ!』『夢中さ、きみに。』(ビームコミックス/KADOKAWA刊)

監督:中谷亜沙美

助監督:塚原佑希子

シリーズ構成:成田良美

キャラクターデザイン:松浦麻衣・谷口淳一郎

音楽:伊賀拓郎

アニメーション制作:動画工房



【キャスト】



林美良:小野賢章

江間譲二:内山昂輝

二階堂明:岡本信彦

目高優一:小野友樹



©2025 和山やま/KADOKAWA/アニメ「夢中さ、きみに。」製作委員会

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