木村達成主演『狂人なおもて往生をとぐ~昔、僕達は愛した~』全キャスト&公演詳細発表
『狂人なおもて往生をとぐ~昔、僕達は愛した~』全キャスト

2025年10月11日(土) から18日(土) に東京・IMM THEATERで上演される『狂人なおもて往生をとぐ~昔、僕達は愛した~』の全キャストおよび公演詳細が発表された。



本作は、日本演劇界を代表する劇作家・清水邦夫による戯曲。

ピンクの照明が妖しげに光る娼家を舞台に、大学教授と名乗る初老の男「善一郎」、女主人「はな」、女主人のヒモである青年「出」、若い娼婦「愛子」、愛子の客である若い男「敬二」が、まるでひとつの家族であるかのようなゲームを始める。1969年に安部公房の推薦で俳優座公演のために書き下ろされた作品で、清水が劇作家として新しい世代の作家としての地位を確立した転機の一作と言われている。



今回の上演では、主人公の青年・出役を木村達成が演じるが、このたび、主人公を取り巻く人々を演じる全キャストが決定。愛子役で岡本玲、敬二役で本作がストレートプレイ初出演となる酒井大成、敬二の婚約者・めぐみ役で橘花梨、はな役で伊勢志摩、善一郎役で堀部圭亮が出演する。演出は、『加担者』『幽霊はここにいる』で第30回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した稲葉賀恵が手がける。



■岡本玲 コメント
久々に日本の戯曲に取り組みます。それも、清水邦夫の作品を稲葉賀恵さんの演出だなんて。わくわくが止まりません!
狂気をはらんだ言葉たちが、妖しくきらきらと手招きをしてくる。戯曲を読んでいると、現実に戻れなくなりそう……。いや、ぜひその深淵をのぞいてみたい。
信頼する稲葉さん、魅力的なキャストの皆さんとともに、さまざまな表現を試しながら、濃密な作品をお届けできたらと思います。劇場でお会いできるのを楽しみにしています。



■酒井大成 コメント
清水邦夫さんの歴史ある戯曲で、敬二を演じさせていただけることをとてもうれしく思います。台本を読ませていただくなかで、単純な家族の話ではないと思いました。登場人物それぞれが必死に何かを求めてもがき、苦しんでいます。今の時代でも共感できる部分があると思うので、ぜひ足をお運びいただけたらうれしいです。
素敵な時間をお届けできるよう、真摯に役と向き合っていければと思います。



■橘花梨 コメント
読めば読むほど、狂わしく美しい戯曲に心を奪われ、登場人物たちの底知れぬ狂気に圧倒されております。ですが、その狂気に臆することなく、共鳴し身体に秘め、抜かりなく「めぐみ」を愛し理解を深めたいです。
演出の稲葉さんをはじめ、素敵な座組のみなさまとのお稽古の日々が、今から待ち遠しくてたまりません。精いっぱいがんばります。



■伊勢志摩 コメント
1969年、この戯曲が書かれた年に私も生まれました。
近年、時代が猛スピードで変化していますが、不安に思うことも常です。常識が非常識に、また逆も然り。


この作品を演ることで、時代を超えた普遍が世の中には有るのだ、ということを実感したいです。



■堀部圭亮 コメント
稲葉さんの演出には、いつもハッとさせられます。
思いがけぬ角度から光を照らされる如く、こちらの想像を超えてきます。
我々は虚構の世界を演じますが、そこには必ず「真理」があります。
この「疑似家族」を通じて、どんな真理に辿り着けるのか?
そこに、どんな景色が広がっているのか?
稲葉さんに導かれながら、『狂人の旅』を楽しみたいと思います。



<公演情報>
『狂人なおもて往生をとぐ ~昔、僕達は愛した~』



作:清水邦夫
演出:稲葉賀恵
出演:木村達成 岡本玲 酒井大成 橘花梨 伊勢志摩 堀部圭亮



2025年10月11日(土)~18日(土)
会場:東京・IMM THEATER



チケット情報:
https://w.pia.jp/t/kyojin-stage/(https://ticket.pia.jp/pia/ref.do?url=https%3A%2F%2Fw.pia.jp%2Ft%2Fkyojin-stage%2F&afid=P66)



公式サイト:
https://www.kyoujin2025.com

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