セットには本物のルノワールも『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』撮影の裏側やこだわりのセットを紹介する特別映像公開
『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』メイキングスチール (C)2025 TPS Productions, LLC. All Rights Reserved.

9月19日(金)に公開されるウェス・アンダーソン監督の最新作『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』より、特別映像とメイキングスチールが公開された。



本作は、架空の国フェニキアを舞台に、ヨーロッパの富豪ザ・ザ・コルダが様々な事件に巻き込まれていく姿を描くクライム・コメディ。

主演のベニチオ・デル・トロはじめ、ケイト・ウィンスレットの娘で俳優のミア・スレアプレトン、マイケル・セラ、リズ・アーメッド、トム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン、ブライアン・クランストン、マチュー・アマルリック、ジェフリー・ライト、ルパート・フレンド、ホープ・デイヴィス、そして物語の重要なカギを握る人物としてベネディクト・カンバーバッチが出演する。



公開されたのは、メイキングシーンと本編映像で構成された本作の魅力が詰まった特別映像。はじめに登場するのはザ・ザの6度目となる墜落現場のシーン。アラートが鳴り響く機内で、冷静に着陸地点を決めるザ・ザの本編シーンとともにメイキング映像も組み込まれている。さらに、娘のリーズル、家庭教師のビョルンとともに迎える7回目の墜落現場も登場。ジャングルの奥地に墜落したザ・ザたちは、半壊した機体の中でしばらく過ごすことになるが、この墜落をきっかけにそれぞれの抱える“重要な真実”が明かされる。



セットには本物のルノワールも『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』撮影の裏側やこだわりのセットを紹介する特別映像公開

さらに、アンダーソン監督やスタッフ陣のこだわりを詰め込んだセットも紹介。ザ・ザ邸のいたるところに飾られている絵画や美術品は、実在の本物が使われている。アンダーソン監督が本作に着手した当初から本物を使うことにこだわっており、ルノワールやマグリットといった名匠の絵画たちがザ・ザ邸に集結している。



なお、欧州一の大富豪であるザ・ザの邸宅は、実際の屋敷をモデルにしており、中でも最も重要な着想源になったのは、ポルトガルの実業家で“ミスター5%”と呼ばれたカルースト・グルベンキアンのパリの屋敷だという。



くわえて、ザ・ザ邸のエントランスギャラリーは、ベルリン一帯の城や邸宅でよく用いられているトロンプルイユ技法を駆使した大理石風の壁と円柱が再現。しかも、見た目だけを似せるのではなく、当時行われていた本来の工程と同じように手描きで製作するというこだわりぶりだ。

『グランド・ブダペスト・ホテル』『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』など、数々のアンダーソン監督作品でタッグを組み、本作でも美術を担当したアダム・ストックハウゼンは、「ザ・ザの屋敷のデザインはまさに冒険だった」と話す。



セットには本物のルノワールも『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』撮影の裏側やこだわりのセットを紹介する特別映像公開

そして、物語の最後の舞台であり、ザ・ザとヌバルおじさんの決戦の地となるホテル。ザ・ザの祖父が建築し、かつてはザ・ザの父が所有していたという設定のホテルは、エジプシャンリバイバル様式のスペースにヒエログリフをデザインしたエジプト風。ストックハウゼンにとっても、お気に入りのセットだという。



デル・トロはこれらのこだわりの詰まったセットで作られた本作を「重厚な世界」と表現し、「本当に素晴らしい体験」ができると絶賛。その世界観を評価するが、「最終的に心を満たしてくれるのは、人間らしさではないかな」と結ぶ。欧州一の実業家として命を狙われるほど名を挙げてきたザ・ザ。疎遠な娘との再会も、自身の資産と「フェニキア計画」を守るため、というビジネス的な目的があってのことだが、はたして、デル・トロの語る“人間らしさ”とは何なのか? 娘との長い旅の中で、ザ・ザの“人間らしさ”が浮かび上がる瞬間をぜひ劇場で確かめてほしい。



『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』特別映像



<作品情報>
『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』



9月19日(金)公開



公式サイト:
https://zsazsakorda-film.jp/



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