
山田洋次監督最新作『TOKYOタクシー』の特報映像とポスタービジュアルが公開された。
山田にとって91本目の監督作となる『TOKYOタクシー』には、長きにわたり日本映画界で活躍し続け、山田監督作品には欠かせない女優・倍賞千恵子、そして『武士の一分』以来19年ぶりの山田組参加となる木村拓哉が出演。
公開された特報映像は、タクシー運転手の宇佐美浩二(木村)が、85歳の高野すみれ(倍賞)をタクシーに乗せたところから始まる。最初は「お客さん、行き先は?」「お伝えしたと思うけど」と、そっけないふたりだったが、映像の後半では、すみれが「運転手さんの初恋は? お相手はどんな人?」と浩二に質問攻め。「覚えてませんよ、そんなの」「あらつまんない、照れてるのね!」と肩をパシッと叩くという、思わずクスッとしてしまうような楽しい掛け合いが映し出される。タクシーの運転手と乗客という他人同士の関係から、ふたりがどのように心を通わせ、今後それぞれの人生にどのような影響をもたらしていくのか、わくわくするような期待感と希望にあふれた映像となっている。
そして、カメラマンの操上和美が撮り下ろしたポスタービジュアルは、タクシーの運転席と助手席に並んで座ったふたりが、柔らかな微笑みを浮かべる印象的な瞬間を捉えたものになっている。
倍賞は、気が強く髪型やネイルも派手なすみれの役柄について、「こういう役は初めてで、挑戦だった」と語り、共演の木村については「ものすごく豊かな才能をもっていらっしゃる方」と語り、「お互いに(芝居が)うまくいくとハイタッチした」と息の合った様子がうかがえるエピソードを披露。一方の木村も倍賞について「素敵な方、本当に愛おしい方」と相思相愛ぶりを見せながら、19年ぶりの山田組の現場についても「こんなに贅沢でハートフルな現場はめったにない」「映画を作っているという原点を感じさせてくれる」と熱く語った。
『TOKYOタクシー』は、11月21日(金) に公開される。
■倍賞千恵子 コメント
・演じる上で意識した点や、監督からのリクエストなどはありましたか?
演技もそうですが、まずは先に爪(ネイル)作りから始まりました。最初は3時間半かかりました。ネイルと合わせて、独特な髪型も作ったのですが、衣裳合わせの時、山田監督に「挑戦的な髪型にしてほしい」「衣裳もどこか挑戦的な雰囲気であってほしい」と言われたんです。
・木村さんとのご共演はいかがでしたか?
「今の演技変だった?」って聞いたり、木村さんも「今のどうだった?」って聞き合ったりしていました。お互いに(お芝居が)上手くいくとハイタッチして、とても楽しく撮影をさせていただきました。ものすごく豊かな才能を持ってらっしゃる人で、色んな引き出しがたくさんあるんです。じっくり向き合うことで、その奥にある豊かな才能が次々と出てくる方なので、お芝居していてとても楽しかったです。
・映画を楽しみにされているお客様へメッセージをお願いします。
私の大好きなイチョウ並木も本編に登場しますので、東京の景色と共にこの物語を楽しんでいただけたらと思っています。そして、映画を見終わった後に、なぜか皆さんが「ハイタッチしない?」と言いたくなるような、そんな気持ちになっていただけたら嬉しいです。『TOKYOタクシー』ぜひ劇場でご覧になってください。
■木村拓哉 コメント
・山田組を振り返ってみて監督の演出や、組の雰囲気はいかがでしたか?
こんな贅沢で、こんなにハートフルな現場が滅多にないので、巡り会えたことは凄くラッキーだと思います。
山田監督が映画を作っている、映画を撮影しているという、原点のようなものを改めて考えさせてくださった現場でした。
・倍賞さんとのご共演はいかがでしたか?
改めて素敵な方、本当に愛おしい方だなと思いました。
・映画を楽しみにされているお客様へメッセージをお願いします。
フランスで製作された『パリタクシー』という作品を、山田監督が東京を舞台にしたらどのような作品になるのだろうかと、今から楽しみにしています。
素敵なキャストの方々、素敵なスタッフが携わって作り上げた作品です。「映画ってやっぱりいいな」と、単純にホッコリ温かい気持ちになっていただけたら嬉しいなと思いますので楽しみに待っていていただきたいです。
『TOKYOタクシー』特報映像
<作品情報>
『TOKYOタクシー』
11月21日(金) 公開
公式サイト:
https://movies.shochiku.co.jp/tokyotaxi-movie/
(C)2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会