
J-CULTURE FEST presents 詩楽劇『八雲立つ』が、2025年12月29日(月) から31日(水) に東京・東京国際フォーラム ホールB7で上演される。
J-CULTURE FESTは“伝統と革新”をコンセプトに、日本文化に親しみ、新たな価値発見の機会を提供することを目的に、東京国際フォーラム開館20周年記念事業として2017年にスタート。
2022年から2023年の年末年始にも上演された本作は、公演を通して神々に触れることで一年の穢れを祓い、新しい一年を寿ぐことをテーマにしている。知っているようで知らない古くから日本に伝わる神々の物語を、本物の装束を纏った日本のプロフェッショナルたちが集結し、古典芸能と音楽が融合する舞台で表現する。主となる物語は荒魂(あらみたま)と八岐大蛇(やまたのおろち)。スサノオの成長物語を展開しながら、岩長姫の美貌への嫉妬からの闇堕ち、草薙剣の誕生から岩長姫が神上がり浄化されるまでを描く。日本という国の構築に大きな役割を果たしたスサノオと岩長姫の魂の交わりが物語の中心となる。
脚本は、歌舞伎脚本家でスケート歌舞伎「氷艶『破沙羅』」、新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』などを手がけ、石見神楽との『魂神楽』など幅広く活躍している戸部和久が担当。構成・演出は、新作歌舞伎『刀剣乱舞』や高橋大輔主演アイスショー『LUXE』の演出などさまざまなジャンルで活躍している、日本舞踊尾上流四代家元の尾上菊之丞が務める。
出演者には、須佐之男(すさのお)役で歌舞伎役者の尾上右近、岩長姫(いわながひめ)役で元宝塚歌劇団星組トップスターの紅ゆずる、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)役で俳優・歌手として活躍する佐藤流司、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)役で和田琢磨、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)役で元AKB48の梅田彩佳が名を連ねた。さらに、ヴァイオリニストの川井郁子と和楽器が奏でる音色、石見神楽 万雷の大蛇の舞が本作を彩る。
また、同時期に東京・東京国際フォーラム ホールB5では、ワークショップ『和の伝統に親しむ』と企画展『祈りの装い』も開催される。ワークショップでは江戸木版画(浮世絵)体験、鼓体験、いけばな体験、パフォーマンス書道体験、オリジナル扇子作り、つまみ細工アクセサリー作り、平安・戦国時代衣裳体験、水引などを体験できる。
【あらすじ】
本作冒頭では、2025年の穢れを払い、2026年を寿ぐ、神職による修祓が執り行われます。
そして、イザナキとイザナミの国生み、神産みを描いてゆく神秘的な幕開けより、黄泉へと去った母イザナミの穢れを濯いで生まれたスサノオが、舞台上で衣裳を纏い、隈を取り、大太刀を持って歌舞伎の荒事を見せ、荒む魂、荒御魂を現して天上へと踊り込みます。
一方、天下った瓊瓊杵尊に袖にされ侮辱を受けた岩長姫は、闇落ちして大蛇に。大蛇となって美しき女性を喰らい尽くす様子を、石見神楽と岩長姫の“大蛇タンゴ”で表現します。そして舞台は、石見神楽のスサノオと尾上右近演じるスサノオが相対し、神とは如何に、人とは如何にと問う、“ふたりスサノオ”の場面へ。
スサノオが大蛇の首を斬り、岩長姫の闇が断たれたとき、世に起きる変化とは──。
神話を題材に想像力豊かに和魂を寿ぎ荒魂を鎮める芸能の神髄をご覧に入れます。
<公演情報>
J-CULTURE FEST presents 詩楽劇『八雲立つ』
構成・演出:尾上菊之丞
脚本:戸部和久
【出演】
尾上右近、紅ゆずる、佐藤流司、和田琢磨、梅田彩佳、川井郁子(ヴァイオリン)、石見神楽 万雷/尾上菊之丞
花柳喜衛文華、藤間京之助、若柳杏子、藤蔭慧、高橋諒
演奏:吉井盛悟、田代誠(英哲風雲の会)、豊剛秋、藤舎推峰、住田福十郎、川野稜太/安部潤、齋藤順、北村聡
2025年12月29日(月)~31日(水)
会場:東京・東京国際フォーラム ホールB7
チケット一般発売日:2025年11月1日(土) 10:00
https://w.pia.jp/t/yakumotatu/(https://ticket.pia.jp/pia/ref.do?url=https%3A%2F%2Fw.pia.jp%2Ft%2Fyakumotatu%2F&afid=P66)
<イベント情報>
ワークショップ『和の伝統に親しむ』
企画展『祈りの装い』
ワークショップ内容:
江戸木版画(浮世絵)体験/鼓体験/いけばな体験/パフォーマンス書道体験/オリジナル扇子作り/つまみ細工アクセサリー作り/平安・戦国時代衣裳体験/水引
2025年12月29日(月)・30日(火)
会場:東京・東京国際フォーラム ホールB5
※企画展は12月31日(水) まで
公式サイト:
https://yakumo-inori.com