
イギリスの現代アーティスト、ライアン・ガンダーの個展『ユー・コンプリート・ミー』が5月31日(土)~11月30日(日)、ポーラ美術館で開催される。
ガンダーは、2022年に東京オペラシティ アートギャラリーで開催した個展が好評を博し、今年4月にオープンした岡山県の「ラビットホール」に隣接するラビットホール別館 福岡醤油蔵でも個展を開催中と、日本でも親しみの深いアーティストだ。

You Complete Me, or I see things you can't see (A Frogs Tale), 2025 Courtesy the artist and TARO NASU, Tokyo. Photo: Ryan Gander Studio
ポーラ美術館の展覧会は全18点の作品で構成。大半が日本初公開の新作や本展のための新作である。例えば、世界的に人気が高い「アニマトロニクス」シリーズには、まだ幼い彼の子供たちの声が使用され、地名の綴りをそのままカンヴァスに写した絵画作品は、ガンダーの父が記した手書き文字を抜き出している。家族との思い出を新たな形で共有する、コラボレーションのような作品たちが登場する。

Centred on the periphery, 2023 Courtesy the artist and TARO NASU, Tokyo. Photo:Misako Misako
人間の言葉を話すカエル、読めない時計、仮想の国旗など、知的なユーモアや機微のあるガンダーの世界。ガンダーの作品に触れると、同じ思いを共有するコミュニケーションというよりも、それぞれに異なる思いや考えを曖昧なままに楽しめそうだ。自然豊かなポーラ美術館への旅を味わいたい。
<開催概要>
『ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー』
会期:2025年5月31日(土)~11月30日(日) ※会期中無休
会期:ポーラ美術館 アトリウム ギャラリー、展示室4、ロビー
時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
料金:一般2,200円、大高1,700円
公式サイト:
https://www.polamuseum.or.jp/