2001年よりスタートし、今年で25周年を迎える学生限定の立体アートコンペティション「Art meets Architecture Competition(AAC)」。これを記念し、25年の軌跡を振り返る展覧会が10月17日(金)より、渋谷ヒカリエ8階の「COURT」「8/CUBE1, 2, 3」にて開催される。
左:大竹利絵子《Call》樟 2023年 出展協力:小山登美夫ギャラリー
右:小泉悟《だれかの自画像》 楠に彩色 2024年 出展協力:メグミオギタギャラリー
「ART MEETS ARCHITECTURE COMPETITION」は、マンションのデベロッパーである株式会社アーバネットコーポレーションが、若手アーティストの発掘・支援・育成とともに、アートと日常生活、アートと建築の出会いをプロデュースすることを目的に25年にわたって開催されてきた。対象となるのは、全国の美術系大学・専門学校などに在籍する学生で、同社の自社開発マンションのエントランスに設置する立体アート作品を公募。一次審査ではスケッチやコンセプトシートをもとに書類選考を行い、優秀賞受賞者3名を決定。受賞者には制作費20万円が支給され、実際にマンションのエントランスに設置するための作品を制作する。最終審査は各作品をマンションのエントランスに仮設置したうえで、制作者によるプレゼンテーションが行われるという流れだ。最優秀賞作品には賞金100 万円が授与され、当該マンションのエントランスにて恒久展示される。審査員も美術館館長や大学教授、アートコーディネーター、ギャラリスト、彫刻家、建築家など多彩な分野から豪華な顔ぶれが揃うのも特徴だ。
後藤宙《Shapes DUNNO -1-》鉄、ワイヤー 2023年
10月17日(土)より開催される『AAC25周年記念展』では、過去のAAC受賞者のなかから現在もアーティストとして活躍する25名の作品を展示。大理石や木彫、彫金、ブロンズ、ガラス、漆など、さまざまな素材を用いた立体作品を手がける若手アーティストの作品が一堂に会する。さらに、作家の言葉や創作背景にも触れられるような展示構成になるという。
中居瑞菜子《Calla lily》漆 2023年
AAC の作品はマンションに設置されているため、設置後は居住者、訪問者以外は見ることはできない。同展は25年の歴史のなかでAACが輩出した作家たちの多様な作品を、一度に見ることができる貴重な機会となるだろう。
■参加アーティスト(AAC受賞者 25名)※五十音順
あないまみ(ガラスアーティスト)/隗 楠(漆造形作家)/袁 方洲(アーティスト)/大竹 利絵子(彫刻家)/大成 哲(彫刻家)/勝川 夏樹(ガラス造形作家)/金保 洋(漆造形作家)/金 俊来(漆工芸家)/小泉 悟(現代美術家)/洪 詩楽(ガラスアーティスト)/後藤 宙(アーティスト)/佐野 圭亮(漆芸家)/白谷 琢磨(彫刻家)/土井 木蓮(彫刻家)/中居 瑞菜子(漆芸家)/平尾 祐里菜(金属造形作家)/古川 千夏(七宝作家)/帆足 枝里子(彫刻家)/堀田 光彦(彫刻家・鋳金家)/堀 園実(彫刻家)/本郷 芳哉(彫刻家)/松枝 悠希(アーティスト)/宮原 嵩広(彫刻家)/村上 仁美(陶彫刻家)/雷 康寧(アーティスト)
<開催概要>
『アーティストを輩出! 作家活動を支援!― 学生対象の立体アートコンペ 「AAC25周年記念展」』
会期:2025年10月17日(金) ~2025年10月26日(日)
会場:渋谷ヒカリエ8階、COURT、8/CUBE1, 2, 3
時間:11:00 ~ 20:00
料金:無料
公式サイト: https://aac.urbanet.jp/25th/

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