今年で40年目を迎えるミュージカル『アニー』、主役ふたり&大人キャストが意気込みを語る!
丸美屋食品ミュージカル『アニー』製作発表会見より Annie2025(C)NTV

2025年2月12日、丸美屋食品ミュージカル『アニー』の製作発表会見が開催された。会見では、アニー役のふたりをはじめとする出演者たちが登壇、質疑応答が行われたほか、演出の山田和也から寄せられたコメントの代読、またアニーふたりによる「Tomorrow」の歌唱が披露された。



本作は、1977年にブロードウェイのアルヴィン劇場(現ニール・サイモン劇場)で誕生したミュージカル。日本公演は1986年、日本テレビが主催で上演をスタートし、今年で40年目を迎える。主役のアニー役は、歌、ダンス、演技など厳しい審査を勝ち進み抜擢された丸山果里菜(まるやまかりな)と小野希子(おのきこ)の2名。また大人キャストとして、ウォーバックス役の藤本隆宏、ハニガン役の須藤理彩、グレース役の愛原実花、ルースター役の赤名竜乃介、リリー役の浜崎香帆が名を連ねた。



チームバケツでアニー役を務める丸山は、アニー役に選ばれた際は信じられなかったが、ようやく実感が湧いてきたことを明かし、「衣裳を着たキャストの皆さんに初めて会って、すごく素敵で今から本番に向けてわくわくしています。初めてビジュアルを見て、すごく素敵で嬉しいです!」とコメント。好きな曲は「N.Y.C.」とのことで、「ウォーバックスさんと一緒に出かけられるのが大好きでしょうがない!という気持ちの曲です」と語った。



チームモップのアニー役・小野は、「自分がアニーに選ばれたとわかって自然に涙が出てきました。明るくて元気なだけじゃなく、悪さや面白さがあって、ずる賢くてとても可愛いアニーになりたいです」とコメント。また、孤児たちの「フリードレス」が好きな曲だと明かし、「面白くて観ていて楽しいし、私も出たいなと思っていました」と語った。



今年で40年目を迎えるミュージカル『アニー』、主役ふたり&大人キャストが意気込みを語る!

左から)丸山果里菜、小野希子

そのほかのキャストによるコメントは以下の通り。本公演は2025年4月19日(土) から5月7日(水) に東京・新国立劇場 中劇場で上演される。



■演出:山田和也 コメント全文(会場で代読)
丸美屋食品ミュージカル『アニー』2025/製作発表に寄せて



丸美屋食品ミュージカル『アニー』が40周年を迎えます。40年……ちょっと気が遠くなるような年月ですが、40年前、皆さんは何をしていらっしゃいましたか? 私は大学を出て、この世界に飛び込んだばっかりの「駆け出しの裏方」でした。演出を仕事にするようになるのはもっとずっと後のことです。
40年間にはいったい何人の子どもたちが『アニー』に出演してくれたのでしょう? 40年ですから、もう大人になり、子どもを連れて『アニー』を観に来てくれた「元」子どもたちも少なくないでしょう。オーディションを受けに来てくれた子どもたちの数は40年で……それこそ数万人?……でしょうか?
そんな『アニー』を大好きな皆さんに支えられた40周年です。子どもたちは1年で次の子どもたちと交代ですが、私たち大人はもう少し長く続けさせてもらえるので、『アニー』の演出家は40年の間に私でまだ3人目です。ちょっと不公平……かも知れませんね。
それはともかく、これからも『アニー』のことを応援していただけると嬉しいです。50周年の時に演出をしているのはきっと4人目の演出家でしょうが、私もいつまでもいつでも応援しています(できることなら100周年まで)。



■アニー役(チームバケツ):丸山果里菜 コメント全文
アニー役に決まった時、本当にアニーなの!?とびっくりして嬉しかったです。信じられなかったですが、ようやく実感が湧いてきました。前向きで明るさ100%のアニーを目指したいです。


衣裳を着たキャストの皆さんに初めて会って、すごく素敵で今から本番に向けてわくわくしています。初めてビジュアルを見て、すごく素敵で嬉しいです!
チームバケツのみんなとは名前を覚えて仲良くなるために、おにごっこで遊んでみたいです。
私の好きな曲は「N.Y.C.」です。ウォーバックスさんと一緒に出かけられるのが大好きでしょうがない!という気持ちの曲です。



■アニー役(チームモップ):小野希子 コメント全文
アニーのオーディションの時、最初自分の名前が呼ばれたのかわからないくらい驚きました。自分がアニーに選ばれたとわかって自然に涙が出てきました。明るくて元気なだけじゃなく、悪さや面白さがあって、ずる賢くてとても可愛いアニーになりたいです。
衣裳を着た大人キャストの皆さんは迫力がすごい!と思いました。去年までは舞台や写真でしか見ることができなかったのがこんなに近くで見られて、不思議だけどとても嬉しい気持ちです。
チームモップのみんなとは、ダンスでリズムに乗りながら仲を深められたらと思います!
孤児たちの「フリードレス」が好きな曲です。面白くて観ていて楽しいし、私も出たいなと思っていました。



■ウォーバックス役:藤本隆宏 コメント全文
またこうして2025年版の『アニー』に、しかも40年目という節目の年に出演できること、とても嬉しいです。


今回のキャストは須藤さん以外初めてですので、新たな気持ちで初心を忘れず頑張りたいと思います。今年で40年目ということで、これは『アニー』の持つ大きな魅力のおかげで継続できたのだと思っています。『アニー』を好きなファンの方、協賛社の皆さま、そしてウォーバックスを演じられてきた先輩方からバトンを受け継いできた40年目です。私も50年目、100年目までバトンを繋げられるように努めます。
今年のアニーふたりもウィッグや衣裳がとても似合っていますね!今すぐにでも舞台に立ちたいような気持ちになります。
好きな曲は「イージーストリート」。我々の歌う曲とは違って、舞台の奥行を使うしスポットライトも当たってザ・ブロードウェイミュージカル!という感じです。かっこよくて見入ってしまいます!子どもたちの曲も大好きなのですが、泣いちゃうので見れません(笑)。



■ハニガン役:須藤理彩 コメント全文
引き続きハニガンを任せていただけて、とても光栄だと感じています。役者にとって同じ役を任せてもらえることは一番のご褒美だと思うので、嬉しい気持ちでいっぱいです。去年よりもさらに憎たらしくて怖いハニガンを作り上げて、大暴れしたいと思います!
(演出・山田和也のコメントを受けて)1日1日の積み重ねが40年という歴史を作ってきたのだと感じました。昨年の本番中に2,000回公演を迎えまして、それも1回1回の積み重ねだったことを思うと……重いですね……!(笑)
最初に私が「こどもこども」と歌う曲(「リトルガールズ」)が好きで、とても感情を乗せやすく、ハニガンのこれまでの鬱憤を込められる曲です。

昨年歌った時、ミュージカルってこういうことだと実感できて、これをもっと上手く歌い上げることを目標に1年間過ごしてきました。さらにパワーアップしたものをお届けしたいと思います。
娘が18歳になるのですが、小学生の時に観た『アニー』と去年観た『アニー』はまるで違う作品に感じたと言っていました。自分の立ち位置が変わることで、違う魅力に気づくことができる作品だと思います。
(長年続けていることは)身体を動かすことですね。幼稚園の頃には自分が人より足が速いことに気づき、水泳や剣道をやってきました。今はヨガをしています!



■グレース役:愛原実花 コメント全文
歴史のある素晴らしい作品に出演させていただき、とても嬉しいです。まだ緊張していますが、先ほど演者の皆さんとお話した時にとても楽しい雰囲気でしたので、それをお客様にも届けられるよう頑張ります。
(アニーふたりの「Tomorrow」歌唱を聴いて)泣きそうなくらい感動しました!小さい頃から『アニー』を劇場に観に行っていたので、こんな特等席で聴けるなんて感激です。
好きな曲は「N.Y.C.」で、アニーが“いつも見ていた街並みなのに一緒にいる人が違うと違って見える”と歌ったり、ウォーバックスがNYの街のことを「クールでタフな奴」とまるで人のように表現しているところが好きです。ウォーバックスが街を愛しているのが伝わってきますよね。
この作品を子どもの頃に観て、自宅のベッドでアニーごっこをしていたくらい憧れの作品です。

時代背景は大恐慌の直後、厳しく、先の見えない変化の時代ということで、現代に置き換えることもできるのかなと思います。そんな時代を生きる今の子どもたちにもぜひ『アニー』を観ていただいて、アニーのように前を向いて、必ず明日を信じるという気持ちを持ってほしいですね。



■ルースター役:赤名竜乃介 コメント全文
40年目を迎える歴史ある作品に携わることができて、本当に光栄に思います。
子どもたちをはじめ、幅広い方々に愛される『アニー』の魅力を存分にお届けできるよう、役に真摯に向き合って本番を迎えたいと思います。
アニーふたりの歌を聴いて、ここに向けて一生懸命練習してきたことが伝わってきました。自分ももっと頑張りたい、そしてふたりや出演する子どもたちを支えたいと改めて感じました。
「イージーストリート」が大好きです。ただの悪巧みをしているだけの曲ではなくて、ハニガンやルースターのこれまでの生い立ちが歌詞にあらわれていて、稽古をしていて自然と気持ちが入り込みます。
今回の出演が決まったことを受けて、親戚から「子どもを連れて観に行きたい」と声をかけてもらいました。僕自身は子どもの頃に『アニー』を観たことがないのですが、大人になってから観ると、アニーとウォーバックスさんの出会いのような縁の大切さに気づけたので、そんな『アニー』の魅力も届けられたらと思います。
(長年続けていることは)腹筋と腕立てを続けています。小学生の頃から続けているので、やらないと気持ち悪くて寝られないです(笑)。



■リリー役:浜崎香帆 コメント全文
このような素晴らしい作品に携わらせていただくことを本当に嬉しく思っています。私個人としては悪役に初挑戦となりますので、秘めていたいたずら心を出す時がきたなとワクワクしています。悪役といえどもリリーは芯のある強い女性ですし、リリーならではの愛らしいところも出していきたいです。ビジュアルも素晴らしく、あの『アニー』に出られるんだ!と実感が湧いてきました……!
私の好きな曲は「N.Y.C.」です。クリスマスコンサートを拝見して、初めて藤本さんのウォーバックスを生で観た時、一気に『アニー』の世界観に引き込まれて思わず涙が出てしまいました。ウォーバックスの人の良さや男らしさはもちろん、どこか儚さのようなものも感じられてとても魅力的です。
私は小さい頃に母と一緒に舞台を観て、そこからこの世界を目指すようになりました。同じように親御さんと観劇にいらしたお子さんがこの世界を目指すきっかけになり、そしていつかそういった子たちと共演できたら嬉しいです。



<公演情報>
丸美屋食品ミュージカル『アニー』



今年で40年目を迎えるミュージカル『アニー』、主役ふたり&大人キャストが意気込みを語る!

丸美屋食品ミュージカル『アニー』メインビジュアル

演出:山田和也
出演:丸山果里菜、小野希子、藤本隆宏、須藤理彩、愛原実花、赤名竜乃介、浜崎香帆 ほか



2025年4月19日(土)~5月7日(水)
会場:東京・新国立劇場 中劇場
※東京公演のほか、上田(長野)、大阪、金沢(石川)、名古屋(愛知)公演も予定



チケット情報:
https://w.pia.jp/t/annie/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2556769&afid=P66)



公式サイト:
https://www.ntv.co.jp/annie/



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