『We Live in Time この時を生きて』重要シーンの裏話も飛び出したフローレンス・ピューインタビュー映像公開
『We Live in Time この時を生きて』 (C)2024 STUDIOCANAL SAS – CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION

6月6日(金) に公開される映画『We Live in Time この時を生きて』より、主演フローレンス・ピューのインタビュー映像が公開された。



本作は、『ブルックリン』のジョン・クローリー監督の最新作で、フローレンス・ピューとアンドリュー・ガーフィールドが共演。

エッジの効いた実験的な作品を製作・配給するスタジオA24が、真正面から愛と感動を描いた物語の北米配給権を獲得したことでも話題の作品だ。



フローレンス・ピューはイギリス出身の若手俳優。2019年、アリ・アスター監督作『ミッドサマー』における演技で一躍世界の注目を集めた。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』ではアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、その後もアカデミー賞を席巻した『オッペンハイマー』や現在公開中の『サンダーボルツ*』など、話題作への出演が続いている。2023年には、本作での役作りの一環として披露した大胆なバズカット姿も話題となり、大きな反響を呼んだ。



インタビュー映像では、同じくアカデミー賞ノミネート経験のあるアンドリュー・ガーフィールドとの共演裏話や、劇中でも印象的な“頭を剃るシーン”への想いを熱く語っている。インタビューでまず話題となったのは、初共演となったガーフィールドについて。ピューは撮影を振り返り、「他作で見せていた彼の演技に納得がいったわ」と語り、「彼はとてもプロフェッショナルなの。細部にまでこだわる姿勢で仕事に取り組み、一瞬一瞬を完璧に演じていく。アンドリューとの共演には学びがあり、とても素敵な経験だった」と敬意を表した。



さらに、「作品への向き合い方や、理想の演技への模索を体得することができた。努力を惜しまず、演技力や人間性を高め、より自身の仕事に責任を持ちたい」と、本作での共演で得た刺激と自身の成長を明かしている。



続いて話題となったのは、頭を剃るシーン。ピュー演じるアルムートが断髪する日を家族の楽しい思い出に変えてしまうという、大きな幸福感に溢れた本作の中でも重要なシーンのひとつだ。ピューは、脚本を読んだときの感動を次のように語っている。「初めて脚本に書かれていたそのシーンを読んだとき、美しく、幸福感や生命感に満ちた場面だと感じた。映画のメッセージが深く理解できた。頭を剃ることについての彼女の決断や、前向きな1日としての捉え方が素敵だと思った」。



この断髪シーンは、ガーフィールド演じるパートナーのトビアスと娘に囲まれながら頭を剃る様子が、爽やかに、そして感動的に描かれる。ピューは、「心を打たれたのは、その出来事が娘にとってよい記憶になるように望んだことね。演じる機会を得られ、とても光栄に思った。あれは間違いなく印象的なシーンのひとつだもの。人の持つ計り知れない勇気がこれまでとは違う形で描かれてる」と語り、その意義の深さを称賛した。



また、ワンテイクで撮影され、実際の瞬間の美しさと勇気がリアルに映し出されたこのシーンの撮影について、「出演が決まった後、ジョン・クローリー監督からの電話でそのシーンについて相談を受けた。

彼は“無理にとは言わない。ボールドキャップ(スキンヘッド用のカツラ)を使っても構わない”と。“出演を決めた限りはちゃんと剃る”と答えたわ」と裏話を明かし、さらに「このような役柄では、頭を剃る行為も演技の内だもの。重病の役を演じるには、説得力のある演技が問われる。剃る行為を省くなんてありえなかった」と強い覚悟を語った。



最後に、本作を通して伝えたいことを問われたピューは、「今、与えられている時間を大切に過ごしてほしい」と力強くコメント。さらに、「試写会に来てくれた友人は、上映後に号泣していて、私のほうを見られなかった。それから、私の手をきつく握ったの。友人は“生きる意欲が湧いてきた”と言った。“恋をしたくなったし、先延ばしにしていたことすべてに挑戦したい。とにかく生きたい”と」と、驚きのエピソードを披露。「彼女の言葉を聞いて、見事なまとめ方だと思った。

ともに愛し合い、生きたいと感じてくれたらうれしい。必要なことよ」と語るその言葉に、ピュー自身の本作に込めた強い想いが滲み出ている。



映画『We Live in Time この時を生きて』フローレンス・ピュー インタビュー



<作品情報>
『We Live in Time この時を生きて』



6月6日(金) 公開



公式サイト:
https://www.wlit.jp



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