牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』が間もなく開幕 伝統の古典全幕作品で新たなヒロインが羽ばたく
「白鳥の湖」2025年「NHKバレエの饗宴」より

2026年2月14日(土)・15日(日)、東京・文京シビックホールにて、牧阿佐美バレヱ団が『白鳥の湖』を上演する。世代を超えて踊り継がれてきた古典の名作だが、今回、秦悠里愛と上中穂香が全幕でのオデット/オディール役に初役で挑む。

バレエ団の未来を担うふたりが羽ばたく舞台には、日本初登場のゲストダンサーも登場、ファンの熱い眼差しを集めている。



牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』が間もなく開幕 伝統の古典全幕作品で新たなヒロインが羽ばたく

秦悠里愛
牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』が間もなく開幕 伝統の古典全幕作品で新たなヒロインが羽ばたく

上中穂香

悪魔の呪いで白鳥の姿に変えられたオデット姫と、愛の力で彼女を救おうとするジーグフリード王子の物語。世界各地でさまざまな振付・演出が上演されてきたが、牧阿佐美バレヱ団は1980年以来テリー・ウエストモーランド演出・改訂による『白鳥の湖』を上演、プティパ/イワーノフの原振付を尊重した説得力ある舞台で観客を魅了してきた。現在上演されている芸術監督・三谷恭三の演出・改訂振付による舞台も、その荘厳で詩的な雰囲気を継承、バレエ団を代表する作品のひとつとしてファンの支持を得ている。美術を手がけたボブ・リングウッドは、映画『バットマン』の衣裳デザインを担ったことで知られ、英国で手がけた『海賊』でも話題を振りまいたアーティスト。どこか仄暗くて厳かな雰囲気をたたえた空間が、観客を一気に物語の世界へと引き込んでゆく。



牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』が間もなく開幕 伝統の古典全幕作品で新たなヒロインが羽ばたく

牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』より(撮影:山廣康夫)

第1幕は、鬱蒼とした森に囲まれた中世ドイツの城が独特の雰囲気をたたえる。パーティーでの楽しげな踊りはワクワク感満載、第2幕では夜の湖畔での白鳥たちの幻想的な群舞に息を呑むとともに、王子とオデットの愛のパ・ド・ドゥにうっとり。さらには第3幕で次々に披露される各国の踊り、オデットの姿で王子を誘う悪魔の娘オディールと王子を誘惑するゴージャスなグラン・パ・ド・ドゥと、『白鳥の湖』ならではの見応えある踊りが連なる。同時に、登場人物がセリフを語るように身振り手振りで表現するマイムも省略せず、大切にしているのがこのヴァージョンの特徴。ダンサーたちが丁寧に、音楽的に表現するマイムは、まさに、バレエだからこその美しさ。そうしてダンサーたちが紡いでいくドラマが、チャイコフスキーの音楽に導かれるようにして悲劇で終わるのも、ウエストモーランド版の魅力だ。



牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』が間もなく開幕 伝統の古典全幕作品で新たなヒロインが羽ばたく

『白鳥の湖』2013年公演より(撮影:鹿摩隆司)

今回、このバレエに全幕初役で挑むのが、秦と上中。純粋で品格あふれるオデットと、王子を誘惑し、オデットへの愛の誓いを破らせる悪魔の娘・オディールの二役をどのように表現し、羽ばたいていくのか、期待が膨らむ。



牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』が間もなく開幕 伝統の古典全幕作品で新たなヒロインが羽ばたく

2月14日公演ゲストのアレッサンドロ・スタイアーノ (c)Luciano Romano
牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』が間もなく開幕 伝統の古典全幕作品で新たなヒロインが羽ばたく

2月15日公演出演、牧阿佐美バレヱ団プリンシパルの清瀧千晴(撮影:山廣康夫)

1日目を踊る秦のパートナーは、ゲストのアレッサンドロ・スタイアーノ。イタリア・ナポリのサン・カルロ劇場のプリンシパルとして活躍中で、今回が日本初登場だ。2日目のヒロイン、上中のパートナーは、牧阿佐美バレヱ団プリンシパルとして数々の作品で主役を演じている清瀧千晴。それぞれに、伝統の作品に新鮮な風をもたらすことが期待される。



<公演情報>
牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』



音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
原振付:マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ
演出・改訂振付:三谷恭三(テリー・ウエストモーランド版に基づく)
美術:ボブ・リングウッド



出演:牧阿佐美バレヱ団
指揮:湯川紘惠
管弦楽:東京オーケストラMIRAI



2026年2月14日(土)・15日(日)
会場:東京・文京シビックホール 大ホール



関連リンク

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2537625(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2537625&afid=P66)



公式サイト:
https://www.ambt.jp/pf-swan-lake2026/

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